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マリーンズ算数ドリル
SANSU DRILL

今回は、日本で初めて算数ドリルを導入した川崎フロンターレ プロモーション部部長・天野春果氏に導入の経緯や目的などをお聞きしました。

2012年12月「マリーンズ算数ドリル」第2回無償配布
2011年7月「マリーンズ算数ドリル」第1回無償配布

特別インタビュー

(マリーンズ担当者)実は天野さんとはちょくちょく情報交換しており、マリーンズの算数ドリル制作にあたっても色々とご協力頂きました。本当に有難うございます。

(天野氏)どういたしまして!

(マリーンズ担当者)千葉ロッテマリーンズは今年の夏から算数ドリルを千葉市の全小学生に配布していますが、そのきっかけとなったのは、もちろん川崎フロンターレさんの取り組みがあったからです。今日は、フロンターレさんの算数ドリルについて色々とお聞きしたいと思います。

(天野氏)川崎フロンターレは2009年から算数ドリルの制作を開始して、今年で3年目となっています。

(マリーンズ担当者)2009年にフロンターレさんが算数ドリルを制作すると聞いて、すぐ天野さんに連絡しました。

(天野氏)はい、Jリーグのどのクラブより早くプロ野球の千葉ロッテさんから「同じ取り組みを千葉でもやりたい」とご連絡頂きました。

(マリーンズ担当者)そうしたら、天野さんから「是非千葉でもやって欲しい」と逆にたきつけられて・・・。

(天野氏)そうそう。やはりこの取り組みは地域やスポーツのカテゴリを越えてやった方がいいので、千葉ロッテさんに興味を持って頂いてうれしかったですし、是非やって欲しいと思いました。

(マリーンズ担当者)そうして色々と情報交換してもらい、千葉では1年半かかりやっと今年の夏に千葉市の全小学校に配布することができました。ところで、天野さんの本(註:「僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ」)には詳しく書いていますが、改めてお聞きします。算数ドリルを作ろうと思ったきっかけを教えて下さい。

(天野氏)ヨーロッパへ視察に行ったときに教えてもらったプレミアリーグのアーセナルの取り組みを参考にしました。2008年1月、アーセナルのコミュニティ担当のトップに会って話しをする機会があり、アーセナルの選手がスペイン語の教材に出ていることを知ったのです。日本には情報入ってこないが、アーセナルというヨーロッパのトップチームが教育分野に入り込み、社会貢献を実践していること、ビジネスでなく地域貢献としてやっていることがすごいと思った。本当の意味でのコミュニティ開拓をやっているんだな、と。

ヨーロッパの中で、イングランドの中ではアーセナルが初めて実施した結果、成功したので他のエリアでもやりだしました。ロンドンだけでも大小16クラブもあり、PTAからは当初なぜアーセナルなのか?と反応もあったようですが、今では教育的効果があると評価も受けているということです。

(マリーンズ担当者)それはすごいことですね。

(天野氏)自分たちがそういうモデルになってやって行きたいと思ったんです。

この話を聞いた時に、教科書は無理だ、でもサッカー以外で何かしたいと考えていたので、日本ならドリルだ!と。

2008年日本に帰って、選手にサンプルの写真を撮らせてもらい、雛形を作って教育委員会や教育関係に相談したんですが、ことごとくダメだといわれていた時に上丸子小学校の校長先生がOKを出してくれて形にしてくれました。この先生に会えたのはラッキーだった。

教科書の補助教材として、当初は国語ドリルとして作ったが、その後算数ドリルにしたのは先生です。作りやすいといわれたので。

(マリーンズ担当者)まずは1校からスタートしたんですよね?

(天野氏)まず1校から始まりました。最初は小学校側に理解を求めないといけないので、絶対メディアにのせないとダメだと思った。1校できるとなったとき、テレビ局に番組で取り上げてもらった。ポイントは1校にやることではなく、多くの人に知ってもらうことだったから。

(マリーンズ担当者)その後は、どのように川崎市内に広げていきましたか?

(天野氏)次は中原区の18校でやろうと話しになりました。うちの持ち出しだったので、予算の限界が18校でした。メディアで取り上げてもらっていたので、先生方もみんな知っていて無料でくれるならと話は進んでいました。

(マリーンズ担当者)千葉市の場合は、教育委員会が最初から非常に協力的ですぐに「千葉市全小学校に展開しましょう」ということになりました。そういう意味ではラッキーだったかもしれません。千葉市長からも非常に感謝されました。あと、このような社会貢献・地域貢献は継続性が大事だと思いますが、費用の面はどうしていますか?

(天野氏)教材として購入してもらうのは非常にハードルが高いので、川崎市の協力がマストと考えました。しかし、教育的価値として絶対的評価がないと市は動かない。

メディアをうまく使おう思った。教育的実践やわかりやすさを伝えるためにメディアを使い、そこに川崎市の職員にも来てもらったんです。コメントをもらい、いいとメディアに流れていい結果につながった。結果として、年間経費のうち半分は川崎市が負担してくれている。

(マリーンズ担当者)自治体が経費を負担してくれるのは非常にいいスキームですね。継続性を考えても。

(天野氏)来年3年目となり、更に年数を重ねていければ定着すると思っています。スポンサーをつけるという手もあったが、スポンサーがつかなければできなくなる。ハードルは高いが市なら予算が一回つけば続けられる可能性が高まる。継続性がポイントですから。

川崎市としても、これだけ算数ドリルがメディアにも取り上げられ、川崎市としての評価も上がり、川崎市の宣伝ができ、川崎市のイメージアップにもつながり、子供たちの教育的価値もでて、スポーツをバックアップしている市としてさわやかな印象をつながる。

しかし、ここまで取り付けるのは簡単ではなかった。

(マリーンズ担当者)よくわかります。このような社会貢献や教育分野での貢献は長期的な活動でないと意味が無いので、現在マリーンズとしても色々な対応を検討しているところです。今日は貴重なお話有難うございました。ところで、今回マリーンズのキャラクターが川崎フロンターレのイベント(註:11月23日に川崎で行われた「第2回日本マスコット級タイトル決定戦(非公式)」にCOOLとマーくんが出演した)にお邪魔しましたが、来季はもっと色々な形で一緒にやりましょう。

(天野氏)「川崎つながり」でもありますから、是非宜しくお願い致します。

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