2025.08.25
千葉ロッテマリーンズは、社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES(チームメイツ)」事業に参画しています。長期治療を必要とする子どもの自立支援とコミュニティ創出を支援するため、マリーンズの選手たちが中心となり、パートナー企業である株式会社リンクス・ビルドと共に取り組んでいきます。今年は中学3年生の宇野澤 優翔(うのざわ ゆうと)くんが入団しました。

7月19日(土)の活動では、初めてBLACK SUMMER ユニホームに袖を通しました。グラウンドに出てまずは吉井理人監督とサブロー一軍ヘッドコーチのもとへ向かい、活動開始にあたりしっかりと挨拶をします。「今日の活動もよろしくね!」と送り出してもらいました。1塁ベンチでは練習見学をしつつ、選手たちへの挨拶も忘れません。パワーカーブが得意な石川柊太投手には、宇野澤選手「ボールを曲げるには(変化させるには)どうしたら良いですか?」と質問。石川投手「曲げようとして投げるともちろん曲がるけど、大事なことは曲げつつもどうやってストライクを投げるか。遠い距離で変化球を練習すると、けっこう良い練習になると思うよ!」と貴重なアドバイスをくれました。前回の活動で一緒にキャッチボールをした横山陸人投手からは、「試合に勝ったらハイタッチに来てくれるんだよね?チームみんなで頑張るわ!」と約束のグータッチを交わしました。ノックのボール渡し、バッティング練習後のボール拾いなどチームのサポートもこなします。
活動を通して、初めてZOZOマリンの1塁側ブルペンに入りました。今日のキャッチボール相手は小野郁投手です。小野投手は、キャッチャーミットを準備してきてくれました。「始球式本番と同じ18.44mで投げる」を目標のひとつに掲げていた宇野澤選手。ブルペンのマウンドは滑りやすいようで、小野投手から「マウンド滑るでしょ?踏み出す足が地面につくところを、軽く掘ってごらん」と教えてもらい、18.44mでの投球練習をすることができました。小野投手「ナイスボール!始球式に向けて頑張って!」とエールをもらい、さらに気持ちの切り替え方についても教えてもらいました。
試合は、8ー0でマリーンズの完封勝利!試合終了と同時にグラウンドへ出て、選手たちとハイタッチで勝利の喜びを分かち合うことができました。1塁側ベンチでヒーローインタビューを聞き、選手がコメントする度に拍手を送る宇野澤選手。最後は、種市篤暉投手、上田希由翔選手、小川龍成選手のヒーローたちに囲まれて撮影に収まりました。








宇野澤選手も夏休み真っ只中の8月9日(土)に、ZOZOマリンで6回目の活動が行われました。体調も安定してきていること、熱中症予防の観点からも初めてマスクを外して活動に臨みます。久しぶりに、投手陣が練習をしているセンターエリアへ向かいました。
活動を通して始球式に向けた練習を重ねる中で、自分自身の課題も明確になってきたようです。「右バッター側に球が抜けてしまうこと」が改善点であり勉強熱心な宇野澤選手は、さっそく木村優人投手と横山陸人投手にアドバイスを求めます。「僕からのアドバイスで良いんですか?」と照れながらも木村投手「左手が開かないように左肩を残すイメージで。左手を意識すれば、少しはボールも逸れずに投げられると思うよ!」、横山投手「キャッチボール相手を正面ではなく、あえて左バッター側に3歩くらいのところに立たせてその位置で何球か投球した後に、正面に戻ってもらうとか。たくさん投げていれば修正できると思うので頑張って!」と2選手とも身振り手振りを交えて、親身に相談に乗ってくれました。ZOZOマリンでは初対面となった吉川悠斗投手からも、「来月の始球式、頑張ってください!」と激励を受けました。
6月に1軍でのプロ初登板を飾った廣池康志郎投手からは、「お客さんもたくさん入ると思うので、周りの景色をしっかり見て味わって、ここで投げられるんだって喜びに変えて、深呼吸して投げたらうまくいくと思います!」と始球式に向けて、緊張をほぐす方法を教えてもらいました。そして、この日誕生日だった山本大斗選手には「お誕生日おめでとうございます!」とお祝いのメッセージを届け、山本選手ともガッチリ握手。始球式に向けた投球練習のキャッチボール相手は、木村投手です。木村投手からのアドバイス通りに投球してみると、どんどん上達する宇野澤選手。キャッチボール終了後には、「完璧です!」と木村投手のお墨付きをもらいました。
普段はポーカーフェイスで、14歳とは思えない落ち着きの宇野澤選手ですが、活動を重ねるごとに明らかに表情が柔らかくなり、笑顔が増えてきました。日々の活動で選手たちからもらったアドバイスは、野球ノートに記録しているそうです。そして、いよいよ来月、始球式のマウンドに上がります。選手たちとの練習の成果が、存分に発揮されますように!








TEAMMATESとは
球団の社会貢献プロジェクトMARINES LINKSは、認定NPO法人Being ALIVE Japanが企画・運営する「TEAMMATES(チームメイツ)」事業に参画しました。今年で4年目の取り組みです。パートナー企業である株式会社リンクス・ビルドと共に、長期治療を必要とする子どもの自立支援とコミュニティ創出の支援を行います。
中学3年生の宇野澤優翔くんは、急性骨髄性白血病で長期療養中です。2025シーズンが終了するまで月1・2回、ZOZOマリンスタジアムやロッテ浦和球場で活動をします。