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【レポート】長期療養児の自立・コミュニティ創出支援事業「TEAMMATES」修了式レポート

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2025.12.01

千葉ロッテマリーンズは、社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES(チームメイツ)」事業に参画しています。長期治療を必要とする子どもの自立支援とコミュニティ創出を支援するため、マリーンズの選手たちが中心となり、パートナー企業である株式会社リンクス・ビルドと共に取り組んでいきます。今年は中学3年生の宇野澤 優翔(うのざわ ゆうと)くんが入団しました。

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宇野澤選手プロフィール

11月23日(日・祝)マリーンズの選手として最後の活動日を迎えました。この日は「MARINES FANFESTを思いっきり楽しむ」、そして「お世話になった人に感謝を伝える」という目標を立てます。全選手が集まる朝礼から、宇野澤選手の1日がスタートしました。宇野澤選手「1年間ありがとうございました。無事に始球式などの活動を終えることができました。今日は1日よろしくお願いします」

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選手たちとお揃いのパーカーを着て、開会式へ登壇します。今年は選手たちがエスコートキッズと入場するということで、宇野澤選手のエスコートキッズには球団公式マスコットのズーちゃんが来てくれました。開会式を終えると、ステージコンテンツのサポートや、サイン会・撮影会に参加する選手への声掛けなど裏方業務もこなします。合間には食堂でご飯を食べながら、選手たちとの交流も楽しみました。いつもの活動では試合日ということもあり、中々選手たちとゆっくりご飯を食べる時間がありませんでした。この日は、西川史礁選手、山本大斗選手と昼食を囲み、休憩時間では、田中晴也投手、高野脩汰投手、友杉篤輝選手、岡大海選手ら色んな選手たちと高校受験の話や今までの活動の話など会話も弾みます。会う選手みんなが、「1年間ありがとうね」「これからも頑張って」とグータッチで労ってくれました。

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そして、宇野澤選手にとって最後のメインイベントがMARINES FANFESTでの修了式です。始球式に引き続き、この日もスタンドは満員御礼。それでも相変わらず落ち着いた様子で「私は昨年、病気で入院することになり大好きな野球や学校へ行けなくなってしまいました。大変つらい治療をたくさんしました。そんな中で唯一の楽しみが、病室のテレビで見るロッテマリーンズの試合でした。選手の皆さんの頑張る姿に励まされ、来年こそZOZOマリンスタジアムで試合を観戦するという目標を立て治療を頑張りました。体力もなくいろいろと制限がある中での活動は不安もありましたが、たくさんの人に支えていただき今日を迎えることができました。始球式をはじめこの活動で経験したことは、私の一生の宝物です。これからもずっとロッテマリーンズを応援し続けます。1年間、ありがとうございました!(挨拶文一部抜粋)」一言一言噛みしめるように堂々と修了式を終えました。

千葉ロッテマリーンズ
公式X
修了式の様子はこちら

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実は修了式や野球対決よりも、深く宇野澤選手の印象に残ったであろう出来事があります。
宇野澤選手が、マリーンズの選手の中で最も憧れているのが中村奨吾選手でした。活動日の試合観戦時は中村選手のユニホームに着替えるくらい、中村選手への憧れは並々ならぬものです。入団会見以来で会うことができ、ついにサインと写真を撮ってもらうことができました。 そんな憧れの中村選手が「このパーカーを選手のサインでいっぱいにしよう!」と嬉しすぎる企画を提案。すぐさま宇野澤選手を連れて、選手ロッカーや食堂、ベンチなどあちこち駆け回ってくれました。選手だけではなく「監督のところにも行っておく?」と食堂にいたサブロー監督にまで声をかけてくれた中村選手。
「自分も選手なのに他の選手からサインを貰ったり、写真を撮ってもらったりして良いのか」と悩んでしまうほど謙虚でストイックな宇野澤選手ですが、中村選手のおかげで選手のサインだらけに。開会式の時は他の選手と同じパーカーだったのが、閉会式の時にはチームメートたちのサインがびっしりと入った世界にひとつだけのパーカーになっていました。

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大人顔負けの落ち着きと冷静さで、しっかりと自分の体調を管理していた宇野澤選手。本当は、もっと選手たちと一緒にトレーニングや野球をしたかったと思います。でもその思いをグッと我慢して、いま自分ができること、やるべきことを判断しコツコツと取り組んでくれました。毎活動ごとに選手たちに野球の技術に関して聞きたいことをまとめ、教えてもらったことは野球ノートに書きためました。以前のように思い切り体を動かすことができない中、始球式では101キロの見事な投球ができたのは、人一倍持っている野球への情熱と向上心の賜物だったと思います。
TEAMMATES事業での経験が、宇野澤選手の今後の人生をより良い方向へと導いてくれることを願い、マリーンズ一同、これからも宇野澤選手を応援しています。この先も、どんな形でも良いので大好きな野球に携わってくれたら嬉しいです。チームメートとして、2025年シーズンを共に戦ってくれてありがとうございました!

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TEAMMATESとは

球団の社会貢献プロジェクトMARINES LINKSは、認定NPO法人Being ALIVE Japanが企画・運営する「TEAMMATES(チームメイツ)」事業に参画しました。今年で4年目の取り組みです。パートナー企業である株式会社リンクス・ビルドと共に、長期治療を必要とする子どもの自立支援とコミュニティ創出の支援を行います。

中学3年生の宇野澤優翔くんは、急性骨髄性白血病で長期療養中です。月1・2回、ZOZOマリンスタジアムやロッテ浦和球場で全9回活動を行い、2025年シーズンを無事に走り切りました!

認定NPO法人
Being ALIVE Japan

株式会社リンクス・ビルド

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