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3月30日(水)、31日(木) マリーンズ・キッズボールパーク

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2022.04.07

マリーンズだからこそ、マリーンズの選手だからこそできる社会貢献プロジェクトとして、「MARINES LINKS」が誕生しました。

第1弾のボール遊びイベントとして、2022年3月30日~31日にZOZOマリンスタジアムのマリンひろばで開催した、「マリーンズ・キッズボールパーク」の様子をお届けします。

子どもたちの“きっかけ”となれるように

イベントの趣旨は、ボールにふれる機会をつくり、野球やスポーツに興味をもってもらうこと。そして、マリーンズのことを身近に感じてもらいたい思いが込められています。中村奨吾選手がビデオメッセージで参加を呼びかけ、多数の応募の中から当選した140名の子どもたちが集まりました。

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しっかりと感染症対策をした上でイベントは始まりました。指導を務めたのは、趣旨に賛同したマリーンズ・ベースボールアカデミーのテクニカルコーチです。小学校や幼稚園訪問の野球教室で培った内容をもとに、今回だけのオリジナルプログラムを用意しました。
公園で野球をすることに制限がある日常で、ボールを使う機会は減少。子どもたちの投力低下も課題となっています。思いきり野球ができるこのイベントは、未就学児から小学校高学年までを3班に分け、様々な動き(打つ、投げる、捕る、走る)にチャレンジします。ボールにふれることから、野球の基本動作、試合を想定した走塁まで、学年に合わせた内容になっていますが、大切なのはとにかく楽しむこと。そのテーマは全ての時間に共通していました。
普段からマリーンズを応援してくれている子どもたちも多く、ベースランニングでホームインしたあとは、レアード選手の寿司ポーズをしたり、マーティン選手とエチェバリア選手のパフォーマンスをしたり、盛り上がりをみせていました。
元気に運動をしたあとは、参加賞として選手の直筆サイン入りカードが手渡され、うれしそうに眺めてくれていたのが印象的でした。

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イベント終了後、今回初めて野球をしたという子どもたちに話を聞くと、「楽しかったし、教えてもらえてよかった」、「基本がわかってよかった」、「ボールを投げたり、捕ったりすることが楽しかった」という声がありました。さらに、「もっと投げてみたかった」と、野球への意欲が芽生えたことがわかる、うれしい言葉も。
また、野球未経験の小学校低学年の保護者の方からは、「少年野球に入るのは親も子どももハードルが高いけれど、ここで基礎を教えてもらって、好きな野球を家でもできるのがありがたい」と、この体験を有意義なものにしていただけたようでした。また、野球を始めたばかりのお子様のために応募してくれた方は、「(マリーンズを)もともと好きだったけれど、面白い、楽しいイベントだなと思いました」と、いつもの試合観戦とは別のかたちでマリーンズにふれていただくことができました。

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楽しみながら、自分の可能性を広げてほしい

今回のイベントについて、マリーンズ・ベースボールアカデミー校長でもある武藤一邦氏は「生涯スポーツとして、長くボールに親しんでもらえるような社会貢献をしていきたい。子どもたちは無限の可能性をもっているので、それに気付いてほしい。きっかけづくりをこちらがお手伝いしていきたいです」と胸の内を明かします。

イベントに参加したマリーンズ・ベースボールアカデミーコーチ全員が、野球を通じた社会貢献に熱意をもっていました。
子どもたちとのコミュニケーションを大切にしている栗田雄介テクニカルコーチは「応援だけではなく経験することで、より試合が見やすくなると思うし、野球に少しでも興味をもって、家でもいろいろなことに挑戦してもらいたいです。できないことをできないで終わらせるのではなく、やってみてどうだったか。諦めずに続けることも大事で、自分がもっているものをより良くするためにどうしたらいいか。自分のかたちを見出して、チャレンジする向上心を養ってもらえたらうれしいです」と、この活動を今後も続けたいと語りました。

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今の状況で、最大限できることを。遊佐華好テクニカルコーチは「地域振興は、野球にふれる楽しさが一番。コロナ禍で運動が制限される中だからこそ、より楽しんでもらえることもあると思います。やってみて、自分の光るものを見つけてもらいたいです。それは野球以外のことでもいいし、新たにチャレンジすることで、もっとがんばろう、自分にはこんな力があるんだ、という発見になればいいなと思います」と、子どもたちの未来を考えます。小川直人テクニカルコーチも「こういうご時世でも、こうして人が集まってくれるので、本当に微力ですけど、野球やスポーツからいろいろなことを広げて、きっかけとしてくれる子が増えたらいいと思います」と自らの役割を全うしていました。

そして、何よりも楽しい時間を。佐藤幸彦テクニカルコーチは「打ったときの爽快感や、純粋に楽しむことを重視しました」と、野球未経験の子どもたちに向き合いました。塀内久雄テクニカルコーチは「僕が楽しくないと子どもたちも楽しくないと思うので、たくさんお話ししています。野球をやる子どもたちが少なくなってきているので、少しでも興味をもって、野球を楽しいと感じてくれたらうれしいです」と振り返りました。

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主催者からも参加者からも“楽しむ”という言葉があふれた「マリーンズ・キッズボールパーク」は、大盛況のうちに幕を閉じました。
今後も定期開催を予定していますので、ぜひお気軽にご参加ください。

文:長谷川美帆(千葉ロッテマリーンズ オフィシャルライター)

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