試合情報

前夜見せた驚異的な同点劇の勢いのまま臨みたいカープとの連戦2戦目。今季初先発･香月が粘投を演じると、5回に打者一巡の猛攻を見せ、7対3で勝利を収めました。

2年ぶりの1軍マウンドとなった先発･香月。｢久しぶりの1軍でのマウンドで緊張もあるせいか、少し球が高い｣と西本コーチが語る通り、立ち上がりは制球が定まらずに苦しい投球が続きます。しかし2回裏の1死1,3塁、3回裏の1死2塁のピンチをしのぎ、運も味方につけた香月がスコアボードにゼロを並べていきます。

徐々にエンジンのかかってきた香月は4回裏をこの試合初の3者凡退に仕留めると、大量援護をもらった直後の5回裏は無失点。6回裏には再び3者凡退に抑えて持ち味であるテンポの良い投球を見せました。

7回裏、連打を浴び3点を失ったところで降板。結局、6回2/3を100球、被安打8、奪三振3、与四球1、失点3、自責点0で2年ぶりとなる今季初白星を挙げた香月。今日は修正力の高さが光った登板でした。

一方、打線は昨日の最終回のようなつながりを5回表に見せました。角中が8試合連続安打となる三塁打で好機を演出すると、キャプテン･今江が内角球をうまくさばく左翼線適時二塁打を放ち、先制点をもたらします。さらに2死1,3塁で投手の香月にプロ入り初安打初打点となる適時打が飛び出すと、その後も2本の適時打で2点を追加し4対0。なおも2人の走者を置き、打席には3番･井口。高く浮いた変化球を振り抜いた打球は左中間席に飛び込み、2試合連続、自身日本通算200号となる6号3点本塁打で7対0とし試合を決定付けました。

マリーンズが今日放った安打は7本。そのうちの6本をこの回に集中させ、効率良く得点を挙げる｢和｣の野球を展開しました。

先発･香月の粘投と打線の集中打で勝利を挙げたマリーンズ。これで今日敗れた交流戦首位･ジャイアンツに1ゲーム差としました。この良い流れを30日からのタイガース戦に持ち込み、一気に交流戦首位を狙いましょう!

-今日のヒーローは香月投手です。

-今シーズン初登板での初勝利、どんなお気持ちでしょうか?

(香月)1軍で投げることを考えてファームでもやってきました。終盤はチームに迷惑を掛けてきたので、今度投げるときはもっと投げたいと思います。

-ただ、立ち上がりからランナーを出しながらのピッチングでしたが、あのあたりはどんな気持ちでマウンドに立っていましたか?

(香月)とりあえずヒットを打たれても、点を取られないつもりで。ランナーが3塁にいっても次の一本を絶対に抑えようと思って投げていました。

-力のあるストレート、どんなところに自分自身手応えを感じた今日のピッチングでしたか?

(香月)かわすとか逃げるのではなくて、インコースにいくときは思い切りいくということをファームで練習してたので、まだまだですけどちょっとはいけたかなと思います。

-タイムリーヒットもありましたけど、あのあたりはいかがですか?

(香月)もう投げるのが仕事なので、たまたま打てて良かったと思います。

-2年ぶりの1軍でのマウンドということですが、まだシーズン始まったばかり。これからのピッチングはどのあたりを自分自身に期待していますか?

(香月)1回だけじゃなくて2回、3回、4回と本当にチームに貢献できるようなピッチングをしたいと思います。

-ナイスピッチングでした! これからも期待しています。今日のヒーローは香月投手でした。