2011.08.02 TUE
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
0
0
0
1
2
0
0
0
0
0
0
1
0
1
0
R
H
3
8
2
7

vs北海道日本ハム 第10回戦

暑さも本格化する8月に突入。正念場となるこの時期で勝利を積み重ね、上位に向けて突き進みたいところ。今季最後となる札幌ドームでのカード初戦を任されたのは、今季ファイターズ戦初登板となる成瀬です。

成瀬は初回から両サイドに切れのある球を投げ込み、相手打線を2回まで完璧に抑え込みます。

初回から3回まで相手先発・斎藤佑から得点圏に走者を置いてきた打線。5回にも好機を作りますが、あと一本が出ず得点なりません。

援護のない中でも成瀬はテンポの良い投球を続け、こちらも5回まで無失点。しかし6回裏に中田に適時二塁打を打たれ、先制されます。

直後の7回表。相手は不安定な斎藤佑を降板させ、細かい継投に入り逃げ切りを図ります。1番・岡田が相手の2番手・宮西から安打を放ち2死1塁とすると、3番・井口が3番手・榊原から打った打球は三塁手のグラブをはじき、後方へ転々とします。この間に1塁走者・岡田が俊足を飛ばして一気に生還。機動力で相手のミスにつけ込み、1対1の同点に追い付きます。

同点にしてもらった成瀬は再び奮い立ち、7回裏の相手の攻撃を3人で抑えます。

すると直後の8回表。続投となった榊原から2死1,2塁の好機を作ると、打席には2008年までファイターズに在籍していた代打・工藤。「チームのエースである成瀬が頑張っていたので何としても勝ちたかった」と打席での心境を語った工藤が食らい付いた打球は左中間で弾む2点適時二塁打となり、3対1。この試合初めてリードを奪います。

しかし8回裏。必死の追い上げを見せる相手打線に1死満塁とされた成瀬。迎えた中田に対してエースの名にふさわしい奮闘を見せ、1点を失うも遊ゴロに仕留めて2死まで追い込みます。成瀬は7回2/3を投げて被安打7、与四球1、失点2という内容で降板。成瀬の魂を受けた2番手・カルロス・ロサは続くピンチをしのぎ、リードを守ります。

最終回は守護神・薮田がマウンドへ。相手の代打策に動じることなく3人で締め、3対2で試合終了。工藤が古巣相手に執念の勝ち越し打を放つと、成瀬の奮闘を受けたカルロス・ロサと薮田も相手をピシャリ。薮田は今季20セーブ目をマークしました。

今日は序盤の嫌な展開を成瀬の熱投で払拭し、勝利を呼び込みました。明日も勝利へ向かう気持ちを前面に出し、カード勝ち越しを決めましょう!

工藤選手

-今日のヒーローは見事な決勝打を放った工藤選手です。8回のあの場面、どんな気持ちで打席に入ったんですか?

(工藤)チャンスの場面に代打で使って頂いて、しかもチームのエースである成瀬が頑張っていたので何としても勝ちたかったです。どんな当たりでも良いので1点を取りたいと思っていました。

-かつてプレーした札幌ドームで打てたことも特別な思いがあるのではないですか?

(工藤)そうですね。札幌ドームは僕にとって縁のある球場なので、最高にうれしいです。

-代打でコールされた時はファイターズファンからも歓声が上がっていました。

(工藤)とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。

-マリーンズの一員としてチームを上位に進出するため、今後の抱負をお願いします。

(工藤)今日はエースの成瀬で勝てたことは、チームにとってプラスになると感じています。これからどんどん連勝して、優勝争いに加われるように頑張りたいです!

-今日のヒーロー、工藤選手でした!

vs北海道日本ハム 第10回戦

「工藤がいいところで大きなヒットを打ってくれた。いいコースに打球が飛んで本当にチームに勝利をもたらしてくれた。あの場面は他にショートがいたので思い切って代えた。

序盤は得点圏にランナーを進めたが得点に結びつかなかったけど、最後にチャンスをモノにできた。

先発の成瀬は絶対に負けられない気持ちが出ていた。最後の中田の場面も成瀬と考えていた。うちのエースだし、しっかり打ち取ってくれると信じていた。きっちりゴロを打たせて抑えてくれたが、ダブルプレーが取れなかった。本人は最後までいきたかったと思うが、あそこはカルロスに任せた。

カードの頭でしかも上位チームに勝てたのは大きい。それと成瀬で負けられない。本人も1ヶ月ぶりの勝利でホッとしているだろう。本当に今日は気持ちが入っていた投球だった。

明日の試合につなげないといけない。明日の先発は大谷智久だよ」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート