試合情報

代打･工藤が古巣から放った2点適時打が決勝打となり、8月最初の一戦を制したマリーンズ。今夜は一気にカード勝ち越しを決めたいところです。

ファイターズの先発･ウルフに対し初回、1番･岡田、2番･伊志嶺の連打でチャンスを作ると、1死から4番･カスティーヨが三遊間を破る適時打を放ち、1対0と先制します。

援護をもらったマリーンズの先発･大谷は快調な投球を展開。4回、糸井に初安打と盗塁を許して2死2塁となりましたが、稲葉を三振に仕留めて要所を締めます。

しかし5回、先頭の小谷野、ホフパワーに連打を浴び、犠打で1死2,3塁とされると、大野の左前適時打とスケールズの中犠飛で2点を失い、1対2と試合をひっくり返されてしまいます。

ウルフに対して何度も好機を作ってきた打線は、7回につながります。1死から9番･根元、岡田の連打と伊志嶺の四球で満塁とすると、3番･井口が三遊間を破る適時打を放ち、2対2の同点に。続くカスティーヨがたたきつけた打球は高々と弾む適時内野安打となり、3対2と勝ち越しに成功。なおも2死後、6番･今江が中前2点適時打を打ち返してウルフを攻略。この回5安打を固め打って、5対2と一気に突き離します。

しかしその裏、またも先頭の小谷野、ホフパワーに連打を許した大谷は、2番手･伊藤にマウンドを譲ります。すると伊藤は金子誠を注文通りの併殺打に仕留め、続く大野は3球勝負で見逃し三振。見事に鎮火させて試合の流れを引き戻します。

8回はカルロス･ロサ、9回は薮田がいずれも1安打を放たれますが、後続を断って試合終了。大谷に7月2日以来となる2勝目をプレゼントしました。

同点打を放った井口が「逆転のチャンスだったが、自分も次につなぐ気持ちだけ。その結果、アチャ（カスティーヨ）、ゴリ（今江）が続き、マリーンズらしい攻撃ができた｣と振り返る「和」の野球で、カード勝ち越しとなりました。

敵地で同一カード3連勝することは、優勝に向けての当面の標的である2位･ファイターズを捉える第一条件。今季ここまで無失点、2連勝中の上野の右腕に、明日の先発を託します!!

-今日のヒーローはカスティーヨ選手です。先制タイムリーヒット、そして勝ち越しのタイムリーヒットでした。非常にいい当たりが続いていますね?

(カスティーヨ)日本に来たのはチームの勝利に貢献するためなので、そのための仕事ができて、すごくうれしく思っています。

-まずは第1打席、先制のタイムリーヒットでした。どんな思いで打席に入ったんですか?

(カスティーヨ)いつも通りなんですけど、自分の好きな球種を待って、それがヒットにつながって、先制につながりました。これからもこの活躍を続けていきたいと思います。

-そしてチームが同点に追い付いて、勝ち越しの場面で打席が回ってきました。このときにはどんな思いで打席に入って、そしてどんなボールを打ち返していったんですか?

(カスティーヨ)あの状況は絶対に1点取ってやろうという気持ちで臨んでいて、バントみたいな形になってしまったんですけど、とにかくチームの勝利に貢献できて十分光栄に思います。

-これで18試合連続ヒットとなりました。この好調の要因というのはどこにあるのでしょうか?

(カスティーヨ)自分でも好調な理由は分からないんですけれども、とにかく結果が出ているのでこのまま結果を出し続けて、ずっとチームの勝利に貢献していきたいと思います。

-まだまだペナントレースは続いていきますけれども、ファンの皆さんに一言お願いします!

(カスティーヨ)ファンの皆さんの声援が僕たちの力になります。監督、コーチ、選手、みんな含めて一生懸命やっていますので、これからの試合もぜひ球場に来て応援して下さい!

「7回にマリーンズらしい攻撃ができたね。根元、岡田で1,3塁にしてくれ、井口が同点、カスティーヨが勝ち越し、そして今江の2点が大きかった。

井口は調子を落としているが、うちの3番バッター。いいところで一本出してくれた。この一本で調子が戻ってきてくれたらいいね。

カスティーヨは初回には先制打でチームに流れを作ってくれた。
バットだけでなく、ああいう性格だからチームが明るくなる。
今日は最初から積極的にエンドランなどで試合を動かした。

伊志嶺もうまく転がしてくれた。今までは一度も成功していなかったので、今日はうまくいって本人もホッとしているだろう。

本当なら初回にもう少し点を取って楽に試合を進めたかったが、先発の大谷が良く頑張ってくれた。最後は少し疲れていたが、しっかりゲームを作ってくれたね。

後半戦初めての連勝。これで波に乗っていかなければいけないね。明日、明日の試合が大事。明日勝って千葉に帰りたい。明日の先発は上野大樹だよ」