vs福岡ソフトバンク 第20回戦
昨日の大敗を払拭するべく、今日勝って久しぶりのカード勝ち越しを決めたい一番。今季ホークス戦2度目の登板となる渡辺俊が先発を託されます。
渡辺俊は初回から得点圏に走者を置くも無失点でしのぐと、再び得点圏に走者を背負った2回は後続を連続三振に仕留める気迫を見せます。
3回にこの試合初めての3者凡退に抑えると、4回には先頭打者に安打を浴びながら、わずか6球でこの回を終える省エネ投球を披露。5回には1死1,3塁とこの試合最大のピンチを作りますが、本多、内川と打ち取ってここも執念で無失点にしのぎます。
相手先発・攝津からなかなか好機を演出できずにいた打線。しかし6回に2死から1番・伊志嶺が安打を放つと、すかさず今季24個目の盗塁を決めて2死2塁とします。ここで2番・岡田がたたきつけた打球は二遊間へ。抜けようかという打球を二塁手に拾われるも、2塁走者・伊志嶺は迷わず本塁を狙い、見事生還。打った岡田も「打った瞬間は抜けてくれと思いながら走ったが、伊志嶺がよく走ってくれた」と語る好走塁で1対0と先制に成功します。
先制点をもらった渡辺俊は直後の7回を3人で料理すると、8回には1死1塁で小久保に打たれた大きな打球を、中堅手・岡田が一直線に下がってフェンス手前でつかむ好捕。「守備では誰にも負けたくない気持ちで守っている」と試合後に語った通りの執念に、渡辺俊もマウンドから拍手を送り、岡田の好守をたたえます。渡辺俊はこの回を投げ終えて降板。8回を109球、被安打8、奪三振3、与四球1、無失点と素晴らしい投球を見せてくれました。
最終回は守護神・薮田が登板。同点の走者を2塁に置くも、後続を力のある直球で仕留めて1対0で試合終了。昨日の大敗を払拭するように失策0と引き締まった守備を披露し、首位相手に今カード2つ目の完封勝利、そして8月9~11日のホークス戦以来となる約1ヶ月ぶりのカード勝ち越しとなりました。
明後日からはファイターズと東京ドームでの3連戦。ビジターゲームとなりますが、黒く染め上げられたスタンドからの声援、そして今日の全員野球でつかみとった勝利を糧に、再びカード勝ち越しといきましょう。「僕たちは最後の最後まで諦めずに戦っていきます」と渡辺俊がお立ち台で宣言したとおり、可能性がある限り戦い続けるのみです!
岡田選手、渡辺俊投手
-まずは貴重な決勝のタイムリーを放った岡田選手です!
(岡田)ありがとうございます!
-昨日大敗を喫した後の今日の試合。期するものがあったのではないでしょうか?
(岡田)昨日はファンの皆さんに大変申し訳ない試合を見せてしまったので、今日の試合は切り替えて臨みました。俊介さん(渡辺俊)も良いピッチングをしていたので、なんとか食らい付いていきました。
-そして迎えた6回のチャンスですけれども、手応えはいかがでしたか?
(岡田)とにかく抜けてくれと思いました。
-伊志嶺選手もよく走ってくれましたよね?
(岡田)2アウトからチャンスを作ってくれたので、伊志嶺をかえしたいという気持ちで打席に入ったのが良かったと思います。
-今日は守備でも、センターをあわや抜けようかという打球でファインプレーがありました。
(岡田)追い付く打球は何でも捕りたいので、守備では誰にも負けたくない気持ちで守っています。
-そして今日もこれだけのファンの皆さんが集まってくれました。今カード勝ち越しましたけれども、これからも苦しい戦いが続くと思います。ファンの皆さんに一言お願いします!
(岡田)毎日QVCマリンに足を運んでくれている皆さん、本当に感謝しております。また頑張りますので、応援よろしくお願いします!
-続きまして本当に素晴らしいピッチングで7勝目、渡辺俊投手です!
(渡辺俊)ありがとうございます!
-昨日の試合を受けて、渡辺俊投手にかかる期待が大きかったと思いますが、いかがでしょうか?
(渡辺俊)たくさんのプレッシャーを感じて投げました。
-今日は1点も与えないという気持ちが伝わってくるピッチングだったと思います。
(渡辺俊)先に点をやらないということは意識したのですが、8本もヒットを打たれてよく無失点で済んだな、と思います。
-確かにヒットは8本でしたが、8回まで無失点に抑えました。ご自身のピッチングを振り返って良かったところはなんでしょうか?
(渡辺俊)里崎のリード通りに投げられたところです。
-ご自身では7勝目ということになります。
(渡辺俊)7敗しているので、自分の貯金もできるように頑張ります。
-残り試合が少なくなってきています。一つ一つの試合が大事になってくると思いますが、ファンの皆さんに一言お願いします!
(渡辺俊)僕たちは最後の最後まで諦めずに戦っていきますので、皆さんも諦めずに応援してください。よろしくお願いします!
vs福岡ソフトバンク 第20回戦
「昨日の今日で俊介がしっかりゼロで抑えてくれた。今日は俊介のピッチングに尽きる。本当にナイスピッチングだった。
9回は薮田と決めていた。薮田も最少得点をしっかり守りきってくれた。
打つ方は数少ないチャンスをしっかりモノにしてくれたね。岡田が食らいついて、伊志嶺が良く走ってくれた。
久しぶりのカード勝ち越し。これで乗っていかないといけない。
いつも言っているが勝った次の試合が大事。明後日からの東京ドームでの試合でいいモノを見せたい」