2011.10.22 SAT
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vs福岡ソフトバンク 第24回戦

長かったシーズンもついに最終戦。たくさんのファンがスタンドに詰め掛けた中、先発・唐川が今季のリーグ最終戦を勝利で締めにいきます。

初回に1死1塁とした唐川。ここは右翼手・清田の好捕と捕手・里崎の盗塁阻止でピンチの芽を摘みます。

するとリズムに乗った唐川は2回表に相手の中軸を3者凡退に抑え、直後の2回裏。打線が相手先発・山田に対して5番・今江、6番・清田の連打などで1死1,3塁とし、8番・角中の犠飛で1対0と先制します。

テンポ良く抑えてきた唐川は4回に2死から3連打を浴びて同点とされるも、5回に打線が再び奮起。相手の2番手・藤田に対して1番・伊志嶺の四球と2番・岡田の絶妙なセーフティーバントで俊足の走者を1,2塁に置き、重盗を成功させて無死2,3塁と好機を広げます。ここで3番・井口が代わった3番手・大隣から2点適時打を放ち3対1と勝ち越しに成功すると、その後も相手の野選で加点し4対1。さらには1死1,2塁の場面で7番・里崎が適時打を打って5対1。マリーンズらしい足を絡めた攻撃が実を結び、集大成にふさわしい形でリードを奪います。

リードをもらった唐川は7回に1点を返されるも、少ない球数で打たせて取る省エネ投球を披露。8回を投げて86球、被安打8、無四球、失点2としっかり試合を作り、最終回のマウンドを守護神に託します。

バトンを受けた薮田は、3者連続三振を奪う圧巻の投球で締め、5対2で試合終了。投打のかみ合った野球を展開し、今季最終戦で来季へつながる勝利を得ることができました。

今季の成績は54勝79敗11分。昨年3位から駆け上がった日本一から一転、最下位に沈む悔しい結果となりましたが、その中でも4年目を迎えた唐川がチームをけん引する活躍。シーズン前半戦で勝ち星を積み重ね、ケガで中盤に離脱するなど2ケタ勝利を目前にして足踏みが続いていましたが、10月7日のイーグルス戦で待望の大台に到達。今日の最終戦でも勝利して12勝6敗、防御率は2.41でリーグ6位と素晴らしい成績を残しました。来季は右のエースとして、さらなる成長が期待されます。

また、他の若手投手陣も潜在能力の高さを見せました。3年目の上野は7月17日のホークス戦でプロ初先発初完封勝利という華々しい先発デビューを果たすと、その後も気迫を前面に押し出した投球でチームをもり立てました。2年目の大谷も先発・救援と様々な場面で登板して奮闘。34試合に登板して苦しい場面を何度もしのぎました。

若手だけでなく、ベテランの薮田も今季から守護神に座ると、リーグ3位となる31セーブを記録。僅差の勝負を気迫十分の投球で勝利に導きました。

野手陣ではチームで唯一全試合に出場した岡田が台頭。今日も3つの盗塁を決めてチームトップ、そしてリーグ3位となる41盗塁を記録。チームでは2005年の西岡以来となる40盗塁に到達しました。守りでも幾度となく無限の守備範囲で好捕を見せてチームを助け、今日も4つの飛球をさばいて外野手シーズン最多刺殺のプロ野球記録353まであと2つに迫る活躍。脚力と守備力の高さを存分に生かしました。

その岡田と俊足コンビとして活躍したのが新人・伊志嶺。今日も2つの盗塁を決めて、盗塁数はリーグ4位の32個に。チームの新人での30盗塁は1997年の小坂以来の偉業。来季も機動力野球に欠かせない存在となりそうです。

後半戦から1軍に定着し、チームタイの1試合5安打を記録するなど打撃が開花した角中も、安打を積み重ねて先発出場の機会が増加。9月30日のファイターズ戦ではサヨナラ安打を放ち、勝負強さも発揮しました。

今季の悔しさを力に変えて臨みたい来シーズン。苦しい中で得た明るい材料を生かし、来年こそリーグ優勝、そして日本一奪還という歓喜の瞬間を迎えられるように準備しましょう!

唐川投手

笑顔でベンチから出てくる唐川
唐川は柔らかな表情でインタビューに答える
青空の下でお立ち台に立つ唐川

-今日の勝利で自身最多となる12勝をマークしました。おめでとうございます!

(唐川)ありがとうございます。

-シーズンラスト、良い形で締めくくれたのではないですか?

(唐川)今日の登板は順位の決まっている中でこれだけの方々が来て下さったので、熱い声援を送ってくれたファンの方のためにも良いピッチングをしようを思って投げました。

-前回は福岡で好投。その流れは今日も続いていましたね?

(唐川)最後の最後に調子は良くなってきたんですけど、もっと早い段階で出せればチームの順位も変わっていたと思うので、その点は反省しています。

-唐川投手は2ケタ勝利が目標と公言していました。シーズンを終えて、12勝というのはどういう味ですか?

(唐川)目標は2ケタと設定していたんですけど、前半8勝していますし、15勝、16勝としていかないといけない数字だったので、まだ物足りないかなという感じです。

-QVCマリンフィールドでの最終戦の先発マウンドを任されましたが、その思いはいかがでしたか?

(唐川)たまたま雨で中止になった試合が入っただけですけど(笑)、最後投げさせてもらうからにはしっかりとしたピッチングをして、最後くらいは皆さんに喜んでもらいたいと思っていたので、その中である程度のピッチングができたのでよかったです。

-試合は5回、伊志嶺・岡田両選手のダブルスチールがあって、井口選手のタイムリー、里崎選手にもタイムリーが生まれました。ファンも見てて面白いゲームだったと思いますが、楽な気持ちで投げられたのではないですか?

(唐川)先制点を取ってもらって、追い付かれてしまったんですが、また点を取ってもらって、守備にも助けられてすごく楽な気持ちで投げられました。

-さて来シーズン、開幕戦のマウンドを狙うという気持ちもありますか?

(唐川)当然そういう思いはあるので、それを狙うつもりでオフの間もトレーニングをしたいと思います。

-ファンの皆さんに今シーズンの感謝、そして来年に向けての意気込みをお願いします!

(唐川)1年間本当に応援ありがとうございました。ファンの皆さんも僕らもすごく悔しい思いをしたので、この悔しい思いを忘れずに来年何とかリベンジして、また日本一に向けて来年頑張りたいと思います。来年もまた応援お願いします。

vs福岡ソフトバンク 第24回戦

「最後にマリーンズらしい野球が出来た。足を使い一つでも先の塁へ進め、得点に結びつける事ができた。

今年一年は本当にファンの人に申し訳ない戦いをしてしまった。どこがどうではなく、全ての面でもう一度しっかり反省してやっていかないといけない。全ての面で課題があり、秋季キャンプで徹底的に鍛えなおして、来シーズンへつなげたい。

伊志嶺、岡田と足が使える選手が出てきたことは良かったが、来年が勝負。彼らには自信につながっていると思うので、今年以上のモノを来年は期待している。

他にも若い選手がいい経験をしている。この秋をしっかり練習して、全ての面でレベルアップを計り来シーズンへしっかりとした物を作り出して欲しい。

今日も沢山のファンが来てくれた。本当に一年間あたたかい声援を送ってくれて感謝している。来年こそはリーグ優勝、日本一奪回出来るように、ファンの人と共に闘って勝ち取りたい。本当に一年間あたたかい声援を送っていただきありがとうございました。これからも、今まで以上の声援を宜しくお願いします」

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