2010.04.29 THU
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vs埼玉西武 第9回戦

昨日の敗戦で首位から陥落してしまったマリーンズ。再び首位に返り咲くべく、先発には初の1軍マウンドとなる香月を送り、昨日までの雪辱に燃えて試合に臨みます。

香月を援護したい打線は初回、ライオンズ先発・田中に対し2番・荻野貴の左中間三塁打を皮切りに「この試合は先制することが大事だと思っていた」という4番・金泰均の先制適時打や5番・大松の連続適時打などで3点を先取します。

いきなりの援護を受けた香月は、ビジターながら黒く染め上げた1塁側スタンドからの声援を背に、プロ初先発とは思えない堂々とした投球を披露。立ち上がりは、ライオンズ打線を3者凡退に抑えます。

しかし2回、先頭の中村に内角の変化球を振り抜かれると、第8号ソロ本塁打を左中間スタンドに運ばれてしまい3対1と点差は2点に。

点を取られた直後の3回、6番・サブローの安打などで2死ながら1,2塁の場面を作ると、8番・里崎が直球を中前へと弾き返し4対1。今年のマリーンズを象徴するようなつなぐ攻撃ですぐさま点差を広げます。

3 回にも1点を返されますが、4回には3番・井口、金泰均、サブローが3本の適時打を重ね、この回一挙4得点。5回にも金泰均から今日猛打賞となる3本目の適時打が飛び出して1点を追加し、中盤までに9得点を奪い、相手に主導権を渡しません。

勝利投手の権利がかかった5回、香月は3本の安打を許し1死満塁のピンチを招くと、ブラウンに2点適時打を放たれて9対4と詰め寄られます。しかし「緊張はしなかったです。ヒットは打たれるものだと思って投げた。あとは、そこからいかに辛抱できるか」という言葉通りにその後を気迫でしのぎ、マウンドを救援陣に託します。

2番手・大谷は2イニングを投げて被安打0と完璧な投球を見せ、ライオンズに反撃の糸口さえ与えません。8回からは3番手・秋親がプロ復帰後初登板を果たし、先頭の高山に第3号ソロを浴びて9対5とされますが、後続をしっかりと断ちます。

最終回の攻撃でダメ押し点を奪った後のマウンドには守護神・小林宏が上がり、盤石の体勢で勝利をつかみ、10対5で連敗ストップ。香月は嬉しいプロ初勝利をつかみ、打線も西岡、金泰均、サブローの3人が猛打賞を記録するなど、17安打10得点と大爆発を見せました。

首位の座ををわずか1日で奪還した勢いそのままに、明日行われる4月最終戦も勝利を掴み、気持ちよく5月に入っていきたいところです!

香月選手

-おめでとうございます。

(香月)ありがとうございます。

―初めてのプロのマウンドで勝利を掴みました。今どんなお気持ちですか?

(香月)もっといいピッチングがしたかったです。でも今日は皆さんに助けてもらったので、その分すごく嬉しい勝利だなと思います。

―もっといいピッチングですか?

(香月)そうですね。先発だったらもっと長い回を投げないといけないと思うので。(今日は)ハラハラさせてすいません。

―このところチームがちょっと苦しい戦いが続く中で、チームに勢いをつけるいいピッチングだったのではないかと思うのですが?

(香月)今日は何本ヒットを打たれようと、チームが勝てればいい、そういうピッチングをしたいなと思っていたので結果はどうあれ勝ててよかったと思います。

―表情は落ち着いてらっしゃいますけども、内心はいかがですか?

(香月)今日はすごいファンの方達が入っていて、こんなに大勢の人達を見たのは初めてだと思います(笑) (観客の多さは)投げ終わってから気づきました。

―クラブチームを経て、夢に見た舞台だったと思うんですけども、改めてプロのマウンドで第一歩を踏んだその気分はいかがでしょう?

(香月)そうですね。やっぱり、僕の場合はいろいろな人にお世話になってこのマウンドに立てたと思うので、また今から、まだまだやらなければいけないことがいっぱいあるので、もっと練習して、今度はもっといいピッチングをしたいと思います。

―オリックスでプレーをしているお兄さんと同じ舞台にも立ちました。このあたりについてはいかがですか?

(香月)同じ舞台に立つことが今まで人生の中や僕の中でありませんでした。やっと同じ舞台に立てたと思うのでこれからも負けないように頑張りたいと思います。

―次はもっといいピッチングという風におっしゃられましたけども、この次も楽しみにしていますので、今後も頑張って下さい。

(香月)頑張ります。ありがとうございます。

―プロ初先発、初登板で初勝利を挙げました香月投手に伺いました。

vs埼玉西武 第9回戦

「香月はよく投げてくれた。初登板でこれだけ投げてくれれば十分だろう。緊張もあっただろう。
5回は代える気は無かったよ。香月はファームからの報告で常にいい投球をしていると聞いていた。
どこかで使いたいと思っていた。これからも、先発として期待している。

山田秋親もいきなりホームランは打たれたが、その後は3人で抑えた所を評価したい。

大谷もルーキーとは思えない、落ち着いた投球。安定している。

攻撃陣も先発が香月だから、なんとしても先制点という気持ちが感じられた。
一人一人が負けられない試合と臨んでくれた。

明日からはホークスとの3連戦。いい形で臨める。
いい試合が期待できる。明日の先発は大嶺祐太だよ。」

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