試合情報

オープン戦最終戦となるファイターズ戦。惜しくも2対4で敗れましたが、本拠地初登板となった新人･藤岡が力投を見せ、シーズン開幕に向け大きな期待を感じさせました。

藤岡は初回、いきなり先制のピンチを迎えましたが、粘り強い投球で無失点。2回も得点圏に走者を背負う苦しい状況が続くも、最後は田中賢を空振り三振に仕留め切り抜けます。

何とか無失点に抑えてきた藤岡ですが3回、1死1塁から中田に2号2点本塁打を左翼席に運ばれ0対2。4回には金子誠に犠飛を許し点差が広がります。

しかし、変化球を有効に使い始めた5回はテンポの良い投球を見せ無失点に抑えると、6回はこの試合初めて3者凡退に打ち取り次第に本領を発揮。7回は先頭の鶴岡に内野安打を打たれますが、田中賢、稲葉、糸井と相手の上位打線をしっかりと抑え込む力投を見せました。敗戦投手にこそなりましたが、シーズンでは必ずや背番号18にふさわしい投球を見せてくれるでしょう。

打撃陣では6回、2死から4番･サブローが出塁すると、5番･今江が右翼線を破る適時三塁打。6番･清田が左前適時打と3連打で2点を挙げ、マリーンズ打線の持ち味であるつなぐ攻撃を展開。逆境でも最後まで諦めない姿勢を体現しました。

また、オープン戦好調の2番･根元は3回、8回とともに中前安打を放ち複数安打を記録。オープン戦では打率.390と高い数字を残し、正遊撃手として活躍が大いに期待されます。

オープン戦全日程を終了し6勝9敗1分の結果となりましたが、遊撃手の定位置争いを狙う根元が活躍。藤岡、中後、益田の新人3投手が力投を見せるなど、新たな戦力の台頭が見られました。

いよいよ5日後の30日から2012年のペナントレースが開幕。試合後に行われたセレモニーでは西村監督、選手会長の大松が今季に懸ける思いをQVCマリンに集まったファンの前で力強く宣言しました。昨年は最下位と悔しい結果に終わったマリーンズ。新たな「最下位からの下克上」を目指す今季の戦いは、杜の都･仙台からスタートします!