2008.04.26 SAT
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vsソフトバンク 第7回戦

昨日の勝利で4連勝と波に乗るマリーンズ。
本日は高卒ルーキー・唐川侑己を1軍デビューのマウンドに送り込み、ホークス・大場とのルーキー対決が実現しました。

その唐川の初球は真ん中低め139キロの直球でストライク。1番・川崎を内角低めのスライダーで空振り三振に仕留めると、続く仲澤には内角高め141キロの直球を振らせ、2者連続三振。3番・柴原に左前安打を浴びますが、4番・松中を内角低めのスライダーで空振り三振に切って取り、初回の全てのアウトを三振で取る堂々たるデビューを飾ります。
続く2回には先頭の小久保に中安打を許しますが、今度は打たせて取る投球で、後続を断ち、進塁を許しません。

ルーキーを援護したい打線は、大場の前に四球の走者を出しながらも、あと1本が出ず、序盤は無安打に抑えこまれます。
しかし4回、2死からオーティズが左翼線への二塁打で出塁すると、橋本が右越適時二塁打を放って打撃でも唐川を後押しし、1点を先制します。

さらに5回にも西岡、早川が連打で好機を作ると、1死1,3塁の場面で大場が暴投し、3塁走者・西岡が生還。
7回にも西岡が二塁打で出塁すると、またもや早川が内野安打で続き、ここで大場をKO。前回16三振で完封負けを喫した借りをきっちりと返します。
2番手・小椋に対しても攻撃の手を緩めず、福浦の左前安打で満塁とすると、ズレータの死球で押し出し。さらに大松の右前適時打で2点を挙げ、この回3得点。リードを5点とし、全員でルーキー・唐川を盛り立てます。

唐川は落ち着いた投球を続け、3~5回まで3イニングス連続で3者凡退に抑え、中盤以降も球威が衰えず、ホークス打線を寄せつけません。
結局7回を投げきり92球、被安打3、奪三振5、与四球1、無失点という文句のつけようのない内容で、鮮烈デビューを果たし、マウンドを降ります。

8回をシコースキーが3者凡退に抑えた後、ズレータの左越適時二塁打でダメ押しの1点を挙げて迎えた最終回のマウンドには、こちらもルーキーの根本が送り込まれます。
根本は先頭の川崎に左前安打を許すと、松中の中適時打で1点を返され、完封こそ逃しますが、最少失点に食い止め、6対1でゲームセット。

唐川はルーキー対決を制し、球団史上初となる高卒ルーキー初登板初勝利を挙げ、チームも今季初の5連勝となりました。

唐川投手

-プロ初先発で初勝利となりましたがどうですか?

(唐川)投げる前から投げるからには勝ちたいと思っていたんで、素直にうれしいです。

-高卒ルーキーでプロ初先発初勝利はチームでは初めての記録です。

(唐川)特に意識はしていなかったですし、自分のピッチングができた結果だと思います。

-今日は打たれたヒットはわずか3本で、3塁を踏ませませんでした。何が良かったんですか?

(唐川)まずは、自分のピッチングを心掛けるという事で、ストライクを先行して行こうと思っていたんで、それが実行できたんでよかったと思います。

-ストレートも走っていましたし変化球もよかったですよね?

(唐川)今日は変化球が特に良くて、ストライクも取れたし空振りも取れたので一番良かったと思います。

-そういうピッチングの中でキャッチャーの橋本選手が先制点をプレゼントしてくれましたよね?

(唐川)投げてても凄く投げやすかったですし、タイムリーも打ってもらって凄く感謝しています。

-今日はランナーを出しても落ち着いたピッチングをしていたと思うんですが、その落ち着きはどこから来るんでしょうか?

(唐川)落ち着いていたというよりも、バッターだけに集中していたんでそれがいい結果につながったと思います。

-プロ初登板というプレッシャーとか緊張はなかったんですか?

(唐川)緊張は多少あったんですけど、プレッシャーは別になかったですし、周りの先輩も声を掛けてくれたんで投げやすかったです。

-7回までのピッチングとなって、まだ行けるんじゃないかなとファンの人は見ていたと思うんですがどうでしょう?

(唐川)自分でもバテていたのは分かっていたんで、そろそろ厳しいかなと思っていたんですけど、今の時点ではあのくらいが限界じゃないかなと思います。

-それにしても唐川投手の初先発・初勝利でチームは5連勝になりました。

(唐川)チームが勝つっていうのが一番だと思うんで、それに貢献できた事が嬉しいです。

-唐川投手自身としては今シーズンこれからどんな活躍をしていきたいですか?

(唐川)まずはずっと一軍に定着して、勝利に貢献できるように頑張っていきたいです。

vsソフトバンク 第8回戦

「今日は本当に若い唐川のピッチングに尽きる。素晴らしく完璧な内容だったね。
若干18歳と思えない落ち着いたマウンドさばきだった。

制球も良かったし、ストレートの伸び、変化球が105キロで緩急も良かった。
もう少し投げさせる事も考えたが、彼にはこの先シーズンの最後まで投げて欲しいので今日は7回で交代した。

順調に行けば次の先発はマリンスタジアムになると思うので、地元成田の人や、マリーンズファンがエキサイティングになる日になるだろう。

今から楽しみだね。本当に彼の高校の監督、コーチが、ただ投げるだけでなく全ての面で素晴らしいアスリートに育ててくれた事に感謝している。

そして、唐川を一位指名を決めてくれたスカウト陣もいい仕事をしてくれた。
あと、橋本が守りだけでなく打つ方でも先制打を放ってくれて攻守に渡り引っ張ってくれた。いい形で試合を進める事が出来ているね。

明日も勝っていい形で千葉に帰りたい。明日の先発は小林宏之だよ」

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