試合情報

連勝を5まで伸ばしたマリーンズ。千葉マリンスタジアムでのバファローズとの3連戦の初戦は、先週2連勝のゲンを担いでビール半額ナイターと銘打ち行われました。

マリーンズの先発は8回を投げきれば通算1000投球回達成となる小林宏、バファローズは小松で始まりました。

5月31日以来、勝ち星に恵まれていない小林宏は初回、2者連続三振を奪うなど、3者凡退で素晴らしいスタートを切ります。

一方の打線は立ち上がり不安定な小松に対して先頭・西岡、2番・根元が連続で四球を選び無死1，2塁のチャンスを作ると、続く福浦の投ゴロを小松が2塁に送球しますがセーフ、1塁転送も1塁手・カブレラが捕球出来ず、失策で無死満塁とします。続く里崎が凡退の後、1死満塁のチャンスで大松がきっちりと右翼フェンス際に犠牲フライを放ち、無安打で1点を先制します。

2回は3者凡退に倒れてしまいますが、3回、先頭の西岡が右中間三塁打で出塁すると1死後、今度福浦がきっちりと犠牲フライを放ち2対0とリードを広げます。

小林宏は2回以降も安定した投球で7回までに4度の3者凡退を奪う力投を見せますが、1000投球回達成を目前にした8回、2死を取った後、カブレラに中前安打を許すと、続くローズの左翼線適時二塁打で1点を失い、さらに北川に左前適時打を浴び、勝ち星を目前にして追い付かれてしまいます。
結局、小林宏は7回2/3、123球、6安打、9奪三振、2失点で1000投球回達成は次回に持ち越し。2番手・川崎は続く2死2塁のピンチで日高を空振り三振に抑え、9回もシコースキーとのリレーで0点に抑え、9回裏の攻撃に繋げます。

そして9回裏、先頭のサブローが左翼前安打で出塁し、今江が犠打、次打者の西岡が敬遠され1死1，2塁。続く代打・オーティズは凡退し2死1，2塁となりますが、福浦がファールで粘りに粘った後の12球目を執念で右翼前へ運び、2塁走者・サブローが生還、見事サヨナラで勝利を収めました。

マリーンズは今季6度目のサヨナラ勝ちで、破竹の6連勝。この勢いで連勝を更に伸ばし、まずはAクラス入りと行きたいところです。

-今日のヒーローはもちろんこの人、サヨナラヒットを放った福浦選手です！
しびれる場面で打席に入ったと思うんですが率直な今の気持ちを聞かせてください。

(福浦)本当に最高です。

-まず二死1･2塁という場面でバッターボックスに入る時はどんな気持ちでしたか?

(福浦)チャンスで打席が回ってきたんで、何とかしたいと思っていたんですけどそれがヒットになってよかったです。

-そして12球と非常に粘りましたね？

(福浦）すいません(笑)早くヒットを打ちたかったんですけど、なかなか捕らえられなくて。

-打った感触はどうでしたか?

(福浦)手前に落ちると思ったんでヒットになるとは思いましたけど。

-今日は福浦さんの犠牲フライで2点目を挙げるなど、2対0で勝っていたんですが8回に追いつかれるという展開でした。
あの時ベンチはどんな雰囲気だったんでしょうか?

(福浦）小林宏が本当にいいピッチングしていて、なかなかチームが追加点を挙げられなかったんですけど、チームは負けるような雰囲気ではなかったんで、何とかサブローが塁に出てチャンスを広げてくれたんで良かったと思います。

-そして9回のピンチを切り抜けると、見事福浦さんのタイムリーで決着となったわけですが、これでチームは今シーズン初の6連勝です。

(福浦)なかなか連勝できなくてすいません。

-今日も沢山のファンが応援してくれました。最後にファンの皆さんに一言お願いします。

(福浦)本当に暖かい応援ありがとうございます。最後(声援のおかげで)ヒットになりました。明日も頑張りますんで沢山の応援よろしくお願いします。

「福浦が素晴らしいバッティングで決めてくれたね。5球厳しいボールをファールで粘り、最後は打てるボールをしっかり捉えてくれた。勝利の一打だね。

先発の小林宏之は今日はすべてのボールが良かった。チェンジアップを良く切れていた。久しぶりに彼本来の投球を見たね。8回、ローズが打ち上げたフライがヒットになってしまい、不運な形で勝利を逃してしまい残念だ。しかし、チームを勝利に導いてくれた素晴らしい投球内容だった。

シコースキーもピンチの場面でマウンドに上がり、チームが必要としていたアウトを完璧な形で取ってくれた。彼の投球がサヨナラを呼び込んだ。サブローの素晴らしいスライディングもあったね。

今は本当に選手みんながいい状態で戦えている。明日もいい試合をしたいね。

明日の先発は清水直行だよ」