2008.07.24 THU
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vs日本ハム 第17回戦

今カード1勝1敗、通算成績も8勝8敗と星を分けているファイターズとの3連戦の最終戦。
先発はマリーンズ・大嶺とファイターズ・ダルビッシュ。

打線は制球に苦しむダルビッシュに対し、1,2回と走者を出しますが、進めることができず、先制点を奪えません。
しかし4回、先頭の根元の四球、福浦の中前安打、里崎の内野安打で満塁とすると、大松、今江と連続三振に倒れますが、2死から今季対ダルビッシュ4打数3安打と相性のいい橋本に右翼席への5号満塁弾が飛び出し、一気に4点を先制します。

一方の大嶺は立ち上がりから力のあるストレートでファイターズ打線を翻弄。初回から3イニングス連続で3者凡退に切って取り、ダルビッシュを上回る素晴らしい立ち上がりを見せます。
4点をもらった直後、先頭の工藤にこの試合初安打となる中前安打を許すと、続く田中賢に四球を与え、得点圏に走者を背負いますが、4番・稲葉、5番・高橋を打ち取り、無失点で切り抜けると、5回は再び3者凡退に仕留め、ファイターズに反撃を許しません。

しかし6回、先頭の金子誠、森本の連続二塁打で1点を返されると、2死から稲葉に中前適時打を許し、4対2とされ、この回を終えたところで勝利投手の権利を手に降板。
7回のマウンドに上がった久保が、小谷野、代打・小田の中前安打、金子誠の四球で1死満塁のピンチを招き、ここでベンチはベテラン・小宮山を送り込みます。小宮山は、森本を右飛、工藤を投ゴロに仕留めて、無失点で切り抜け、大嶺のプロ初白星を死守します。

すると8回、7回まで142球を投じながらなおもマウンドに上がったダルビッシュに対し、先頭の今江が右越二塁打を放ち、サブローが中前安打で続いて、今季6度目の先発全員安打を達成すると、早川の中犠飛で貴重な追加点を挙げ、5対2とします。

その裏は川崎が2死1,2塁のピンチを背負いながらも早川の好守で無失点で切り抜けると、最終回は荻野が四球1つを与えながらも、反撃を許さず、そのまま試合終了。

大嶺は6回、89球、被安打4、奪三振6、失点2で、5回目の先発にして、誰もが待ち望んだプロ初白星をマーク。故郷・石垣島と最も遠い北の大地で、球界のエース・ダルビッシュに見事投げ勝ちました。
荻野が15セーブ目をマークし、チームも2連勝で今カード勝ち越しを決め、借金も残り3となりました。

明日からは一気に南下し、福岡で3位・ホークスと激突。南の地でも大暴れし、一気にAクラス入りを果たしたいところです。

大嶺投手

大嶺、見事な投球でプロ入り2年目で嬉しい初勝利を挙げファンの声援に応える

-プロ初勝利、どんな気分ですか?

(大嶺)4戦目で勝てたので、本当に嬉しいです。

-プロ2年目、7試合目での初勝利ですが、ここまで振り返ってどんな思いですか?

(大嶺)やっぱり長くて、後輩の唐川が頑張っているので、自分も頑張ろうという気持ちになり、彼の存在は刺激になったので、それは自分にとっても良かったんじゃないかと思います。

-ダルビッシュ投手との投げ合いで勝ったことは大きいと思うんですが?

(大嶺)日本を代表する投手と対戦して、しかも札幌ドームという石垣島とは1番離れている所で初勝利を上げたことは、自分の中で一生の思い出になると思います。

-立ち上がりは何を意識してマウンドに上がったんですか?

(大嶺)相手がダルビッシュさんなので、自分が持っている力を出そうと1球1球集中して、あとは里崎さんにリードは任せていたのでその通りに投げました。

-橋本選手の満塁本塁打は大きかったですね?

(大嶺)あの本塁打は本当に嬉しかったです。

-中盤が課題ですが、今日はどうして踏ん張れたんでしょうか?

(大嶺)これまで勝てなかったんで「絶対勝とう」という気持ちで投げたし、石垣島で応援してくれている人達がいるので、その人達のためにも頑張ろうという気持ちになって投げれました。

-終盤のピンチはどう見ていましたか?

(大嶺)少し怖かったんですけど、先輩方がしっかり抑えてくれたので、本当に嬉しかったです。

-ナインから初勝利の祝福を受けて、どんな気持ちでしたか?

(大嶺)やっと1勝上げれて本当にほっとしてます。

-今日の勝利でチームは5割に近づきましたね。

(大嶺)これから1戦1戦チームの為に投げていきたいと思います。

-今日の初勝利が次への弾みとなるでしょうか?

(大嶺)今日の初勝利は自分自身でも大きな自信にもなったので、これから1戦1戦自信を持って投げていきたいと思います。

-石垣島の方にメッセージをお願いします。

(大嶺)初勝利も出来たので、これから1勝ずつ積み上げていって、チームに貢献できるようにがんばります。

vs日本ハム 第17回戦

「今日は本当に素晴らしい日で輝かしい一日になった。
大嶺は日本最南端の石垣で育ち、一番遠い札幌ドームで、しかも相手は日本球界を代表するダルビッシュだったが、見事なピッチングで勝利をものにした。

今日も自分のボールを投げ込んでいい投球内容を見せてくれた。
彼に初勝利がついて本当に嬉しい。

小宮山は1死満塁のピンチでマウンドに送ったが、ベンチが求めている二つのアウトを完璧に取ってくれた。とても良い仕事をしてくれた。

8回の早川の守備、橋本の先制の満塁ホームランとみんなで勝利をもたらしてくれた。

橋本は大松、今江がストレートで三振をしているのを見て打席に入り、そのストレートに負けずにしっかりと捉えてくれた。
彼の活躍は本当にチームに大きな物を与えてくれる。

本当に今日は素晴らしい試合でいい一日だった。

明日は福岡での移動試合だが、いい形で臨めるね。明日の先発は唐川侑己だよ」

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