

vsソフトバンク 第15回戦
ここまでホークスに2連敗、なんとしても一矢報いたい福岡での3連戦の最終戦。
前回88球の超省エネ投球でチームの連敗を止めた渡辺俊が自身の1,000投球回達成を懸けてマウンドに上がります。一方のホークスは北京五輪前最後の先発となる和田。
初回、先頭の西岡に10号先頭打者アーチが飛び出し、自らの誕生日を自身初の2桁本塁打達成で飾る祝砲で、1点を先制します。
しかしその裏、渡辺俊は先頭の川崎、本多に連打を浴び1,2塁とされると、1死1,3塁から小久保に中犠飛を許し、すぐに試合を振り出しに戻されてしまいます。
その後は両投手ともに尻上がりに調子を上げ、打線は和田のコーナーを付く丁寧な投球の前に3~5回に3イニングス連続で3者凡退に倒れ、中盤を完璧に抑えこまれます。
一方の渡辺俊も4回、小久保、松田、長谷川の3連打で1死満塁のピンチを背負いますが、2者連続邪飛に仕留めて無失点で切り抜けると、その後は得意のスローカーブでホークス打線を翻弄。こちらも5~7回を3イニングス連続で3者凡退に仕留め、終盤まで白熱した投手戦が続きます。
そのまま1対1で迎えた8回、先頭の西岡の死球、根元の犠打、福浦の一ゴロで2死3塁すると、続く里崎に左前適時打が生まれ、2対1とついに勝ち越しに成功します。
その裏、渡辺俊は先頭の代打・大村を遊直に仕留めて、1,000投球回を達成。そのままこの回もホークス打線を4イニングス連続となる3者凡退に抑え、今季4度目の完投勝利まで、あとアウト3つとなります。
しかし9回、そのままマウンドに上がった渡辺俊は、1死から小久保に18号中越ソロ本塁打を浴び、勝利目前で再び試合を振り出しに戻され、試合は今季8度目、ホークスとは2度目の延長戦に突入。
打線は10回の和田、11回の馬原、12回の高橋秀から陽への継投の前に毎回走者を出しますが、勝ち越しのホームを踏めません。
投手陣も10回から11回途中を川崎、11回途中から荻野へと繋いで踏ん張り、最終12回裏へ突入します。
12回を凌いで引き分けとしたい荻野でしたが、先頭の長谷川に中前安打を浴びると、明石の犠打、高谷の四球、辻の一ゴロで2死2,3塁となります。ここで本多に左前に運ばれ、サヨナラ勝ちを阻止できず、2対3で試合終了。
延長12回の死闘を制せず、ホークス相手に同一カード3連敗。渡辺俊の記念試合を白星で飾ることができませんでした。
明日からは千葉へと戻り、イーグルスとの2連戦。オールスター前最後の連戦を連勝で締め括りたいところです。
vsソフトバンク 第15回戦
「最後は力尽きてしまったが、いい形で試合は出来た。
先発の渡辺俊介も9回1死まで行き、アウトあと二つで、小久保が得意としている所に投げてしまった。
しかし、本当にいい内容のピッチングをしてくれた。
12回も最後のバッターも追い込んでストライクあと一つまで行ったが、いいコースに打球が飛んでしまった。
攻撃陣もいい攻めは出来たがあと一本出なかった。
明日からは千葉に帰って前半戦最後の2試合。
連戦になるが、ベストを尽くし勝利をものにしたい。
明日の先発は呉偲佑だよ」