

vs広島 第4回戦
昨日の敗戦で借金が今季最多タイの7に膨らみ、対カープ戦3連敗を喫してしまったマリーンズ。今日の最終戦で好調カープに一矢報い、浮上のきっかけにするべく、清水直にマウンドを託します。
初回を3者凡退に抑え順調な立ち上がりを見せた清水直でしたが、2回裏に捕まります。先頭・栗原、マクレーンに連打を浴びピンチを背負うと、2死後に末永に2点適時二塁打を許して先制されます。
清水直を助けたい打線は直後の2回裏、カープ・先発の大竹に対し、1死から里崎の四球、2死から今江の安打でチャンスを作ると、早坂の右越え2点適時三塁打が飛び出し、2対2とすぐさま同点に追いつきます。
さらに3回表には、先頭・大松の四球、1死後に橋本将、サブローの連打で満塁とすると、続く里崎の打席で大竹が暴投し、3対2と勝ち越し。結局、里崎は四球を選び、なおも2死満塁とチャンスを広げると、打席には今江。ここで今江が初球を左翼席に運ぶ3号満塁本塁打を放ち、7対2とカープを大きく突き放すとともに、大竹をノックアウトします。
打線の援護をもらった清水直は、力強い速球とテンポの良い投球で4、5、6回を3者凡退に抑え、カープに付け入る隙を与えません。
そして迎えた6回裏、マリーンズの打線が記録ラッシュの大爆発を見せます。先頭・福浦の安打を皮切りに、1死後、10長短打、4四死球を集中させ、敵失もあり、一気に13得点を加えます。さらに、代打・田中雅が犠飛を放って14得点目を加え、21対2。この得点で1イニング最多得点のプロ野球記録を更新。最後は、堀が適時打を放って、この回15得点目。結局、小松、ドーマン、森のカープの3人の投手に対して、この回だけでなんと打者20人を送る打者2巡の攻撃で、12安打を浴びせ、22対2と試合を決定づけます。この回、1イニングの最多得点のほか、14連続得点、15打点のプロ野球新記録、10打数連続安打のプロ野球タイ記録を達成しました。
7回には里崎が1死1,3塁から適時打を放ち23対2とさらにリードを広げます。
大量リードに守られた清水直は7回、8回と落ち着いた投球を見せ、残すは9回のみとします。完投勝利をかけて9回のマウンドに上った清水直は、左翼手・大松の好守にも助けられ、集中力を切らすことなく、最後は岩本を二ゴロに打ち取り試合終了。去年から続いていた、対カープ戦の連敗を4で止めました。
打線はプロ野球記録となる1イニング15得点を記録するなど、終わってみれば23安打23得点。投げては清水直が9回、106球を投げ、被安打6、奪三振6、与四死球2、失点2という素晴らしい投球内容で、昨年8月28日以来の完投勝利。
マリーンズは投打の歯車がガッチリと噛み合った、昨日のうっぷんを晴らす文句なしの歴史的大勝でした。次のカードは明後日、千葉マリンでのタイガース戦です。本拠地で行う交流戦は最後のカードとなるので、今日の勢いのまま千葉マリンで快勝し、残りわずかとなった交流戦で1つでも多くの白星を手にしたいものです。
田中雅選手、今江選手



-歴史の1ページをその目に焼き付けたマリーンズファンの皆さん!今日のヒーロー、まずは1イニング得点の日本記録を更新した田中雅選手です!記録のことはご存知でしたか?
(田中雅)打席のときにあと一点という声援が聞こえたんで、なにか記録かなあと思っていました。
-そうなんです。1イニングの得点の日本記録13得点を抜いて、15得点をとりました。そしてその14得点目の犠牲フライを見事放ちました!
(田中雅)ありがとうございます!
-あの打席はどんな気持ちで?
(田中雅)前のバッターがずっとヒットを放っていたので、なんとか僕も続きたいっていう必死の気持ちで打席に入りました。
-そして見事犠牲フライを放って記録達成となりました。球場全体がかなり盛り上がったんですが感じましたか?
(田中雅)打った後はあまり感じなかったんですが、とにかく点が入って嬉しかったです。
-その後も気持ちの良いヒットが出ましたが、かなりノレたんじゃないですか?
(田中雅)そうですね。なかなか試合に出るチャンスが少ないので、1打席も無駄にしたくないという気持ちでやっているんで、大事に打てて良かったです。
-歴史に残ったあの48分間の猛攻で応援は届いていたと思うのですが、ファンの皆さんにメッセージをお願いします!
(田中雅)皆さんの声援がこういう日本記録を導いてくれたんだと思います!ありがとうございました!
-是非これをきっかけにガンガン打って欲しいと思います!
(田中雅)はい!頑張ります!
-そしてその記録の火付け役、見事な満塁ホームランを放った今江選手です!
(今江)ありがとうございます!
-あの3回の満塁ホームラン、5月4日の日本ハム戦以来のホームランとなりましたが、感触は?
(今江)良い感じでは打ったんですけど、入るかな入らないかなという気持ちで走っていました。
-打ったボールはどんな球でしたか?
(今江)たぶんチェンジアップだったと思います。
-見事満塁ホームランになりましたが、あのホームランが6回の攻撃に繋がったんじゃないでしょうか?
(今江)いや、試合やってて、最後の方には多分僕の満塁ホームラン忘れられてるんじゃないかと思いましたけど(笑)
-苦しんでいるチームに素晴らしい満塁ホームラン、そしてあの6回の攻撃。今シーズンマリーンズはあまり連勝がない現状にあるんですけど、もっと連勝が欲しいですよね?
(今江)そうですね。今日のこの打線爆発を機に連勝すると思うので、この勢いに乗って行きたいと思います。
-是非その勢いに乗って連勝街道突き進んで欲しいと思いますが-
(今江)はい!頑張ります!
-最後まで熱い応援をしてくれたファンの皆さんにメッセージをお願いします!
(今江)これからどんどん勝ち続けますので応援よろしくお願いします!!
vs広島 第4回戦
「ゲームの出だしは良い形ではなかったが、2回早坂の2点タイムリーが打線を活発にしてくれた。
3回の無死一二塁で栗原をダブルプレーに取り無失点に抑えたのも大きかった。
清水直行は立ち上がりは少し定まらなかったが、徐々に彼本来のピッチングを見せてくれた。最後まで一人で投げきってくれた。2回以降は素晴らしい投球内容だった。
6回の15得点は日本新記録だそうだが今まで後一本ラッキーなヒットが出なかったが、今日はヒットが続いた。3回の今江の満塁がホームランがチームにとって大きかった。2009年の攻撃陣は日本記録を作れる素晴らしい打線と証明してくれた。
これから、良い形で多くの得点を弾き出してくれるだろう。明後日のタイガース戦が楽しみだね」