2009.06.30 TUE
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vs埼玉西武 第10回戦

雨天の中、今江の決勝スクイズでリーグ戦再開後初勝利を挙げたマリーンズ。
本日から西武ドームに舞台を移し、4位・ライオンズとの3連戦です。

6月に入り2勝負け無しと調子を上げてきたマリーンズの先発・清水直は、初回1死から栗山に二塁打を浴び、いきなりピンチを迎えますが、3番・中島、4番・中村に先制打を許さず、無失点で切り抜けます。

すると直後の2回、この回先頭打者として四球で出塁したサブローが、1死後竹原の打席で二盗を決めると、左投手を得意とする7番・竹原が、ライオンズの先発・帆足が投じた難しい内角球を巧く左翼線に運ぶ先制の適時二塁打を放ち、1対0。
2死から9番・今江も適時二塁打で続き、幸先良く2点を先制します。

さらに4回、無死から竹原が四球を選び、帆足をマウンドから引きずり下ろすと、2番手・大沼に対し今江の安打、西岡の四球で1死満塁と追加点のチャンスを作ります。
ここで代打・福浦がレフトへ犠飛を運び、3対0。貴重な追加点を奪います。

しかし5回、6回と打線が2イニング連続で3者凡退に打ち取られると、6回裏。
ここまで要所を締める投球でスコアボードに0を並べてきた清水直が、先頭の中島に二塁打を浴びると、続く中村の高く弾んだ打球がサード・今江の頭上を越える適時二塁打となり、1点を返されます。
さらに犠打で1死3塁とされると、6番・G.G.佐藤が前進守備の遊撃手・西岡をグラブをかすめる中前適時打を放ち、3対2と追い上げられます。
1点差に詰め寄られた清水直は、6回を投げ93球、被安打6、奪三振2、与四球2、失点2という内容で、7回からマウンドを川崎に託します。

後を受けた川崎が7回を完璧に抑えると、直後の8回、先頭の4番・井口が4番手・岩崎の外角のスライダーに泳ぎながらも左中間席に運ぶ12号ソロ本塁打を放ち、4対2。

点差を2点に広げますがその裏、3番手・伊藤が中村に24号ソロ本塁打を浴び、4対3。
さらに石井義に不運な形の二塁打を浴び、2死2塁とされると、7番・大崎に中前適時安打を浴び、中堅手・サブローのバックホームも3塁ランナー・石井義の好走塁の前に及ばず4対4。
試合を振り出しに戻されてしまいます。

同点で迎えた9回、1死から中前安打で出た西岡が、福浦の進塁打で2塁へ進むと、大松が右前適時打を放ち、5対4。
土壇場で再びリードを奪い、9回裏は抑えのシコースキーをマウンドに送りますが、1死から1番・片岡にまさかの同点ソロ本塁打を浴び、5対5。
再び追いつかれ、延長戦に突入します。

迎えた11回、1死から代打・田中雅が左二塁打で出塁すると、続く大松の二ゴロ間に三進。続く井口が敬遠気味に歩かされ、2死1,3塁で打席には5番・サブロー。
ここでサブローがライオンズの6番手・星野のストレートをフルスイングすると、サブローの気迫がこもった打球は、ライナーで左中間席へ。
値千金の8号3点本塁打で、三度ライオンズからリードを奪います。

その裏、5番手・荻野が中島の適時二塁打で1点を返され、なおも2死2,3塁と本塁打が出れば逆転サヨナラのピンチを迎えます。
ここで4番・中村に1-2から甘く入ったフォークを振り抜かれ、大飛球がレフトへ飛ぶも、ファール。
ヒヤリとしましたが、最後は空振り三振に仕留め、8対6でゲームセット。

ライオンズの粘りの前に2度も追いつかれながら、最後はサブローの一発で決着をつけたマリーンズ。
一昨日の降雨コールド勝ちに続いて接戦をものにし、3連戦の初戦を取りました。
激戦を制した勢いで、一気に勝ち越し、そして3タテを目指したいところです。

サブロー選手

-今日のヒーローは延長11回、見事な決勝スリーランホームランのサブロー選手です。
ナイスバッティングでした。

(サブロー)ありがとうございます。

-あの場面、ランナーが3塁、井口選手が四球で歩きました。どんな気持ちで打席に入ったのでしょうか?

(サブロー)井口さんが歩かされるのは頭に入ってたので、決めるしかないなと思いました。

-打った瞬間ホームランだと分かる良い当たりでした。

(サブロー)そうですね。感触は良かったのですけど、まさかいくとは思いませんでした。

-抜けると思ったのですか?

(サブロー)それは思いましたね。

-実際スタンドに入って、どんな気持ちでベースを一周しましたか?

(サブロー)ほっとしましたね。

-やっぱり、ほっとが先ですか?

(サブロー)はい。

-それにしても、もの凄いゲームでその後も簡単には試合は終わりませんでした。
その辺はどんなお気持ちでしたか?

(サブロー)1試合勝つのは難しいですね。

-そうは言いましたけど、一昨日は雨でコールド、今日は大変な延長で連勝となりました。

(サブロー)ちょっとずつですけどね、良い感じになってきているので、これを維持していきたいですね。

-こういった粘りが出てくるとチームとしても良い形になっていくんじゃないですか?

(サブロー)元々それが持ち味のチームなので、あっさりやられるのではなく、もっと粘っていきたいですね。

-4時間を超える長い試合で、もう10時半になろうとしているのですが、こんなにたくさんの
ファンが球場に残ってくれてます。ファンの方達に一言お願いします。

(サブロー)電車に乗り遅れないように早く帰ってください。

-ナイスバッティングのサブロー選手でした。

vs西武 第10回戦

「最後はサブローが大きなホームランで決めてくれた。井口が四球で歩かされ、サブローが打席に向かう姿は気持ちが入っていた。本当にいい所で素晴らしい仕事をしてくれた。

選手たちは最後まで諦めずに戦う姿を見せてくれた。ミスも出たが皆でカバーしチーム一丸で勝利をものにした。この勝利は今後の戦いに大きく影響してくれるだろう。

先発の清水直は自分の持てる力を全て出し切ってくれた。4回までは完璧な投球だった。5、6回は蒸し暑さからか少し疲れが見えたが、先発としての仕事はしてくれた。

リリーフ陣も失点はしたが、チームが必要としているアウトは取ってくれた。逆転を許さずチームを勝利へ導いてくれた。

田中雅も代打で最高のヒットを放ってくれた。明日もいい勝利を期待している。

明日の先発は成瀬善久だよ」

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