

vs北海道日本ハム 第10回戦
2カード連続勝ち越しのためには、絶対に負けられないファイターズとの3連戦の第2戦。マリーンズは、20歳になって初めての登板となる唐川が先発のマウンドに立ちます。
プロ入り初めての札幌ドームでの登板となる唐川は、初回を3者凡退で斬って取ると、2回には2つの四死球で2死1,2塁とされますが、8番・鶴岡をスライダーで三振に仕留めてピンチを切り抜けます。
すると、今季2敗を喫しているファイターズ先発・八木に2回までノーヒットに抑えられていたマリーンズ打線は、3回、先頭の8番・ベニーの5月13日以来となる4号ソロ本塁打を左翼席に運び、1対0と先制します。
打線の援護を受けてリズムに乗りたい唐川でしたが、先制した直後の3回裏に逆転されます。1死から田中賢に右翼線に二塁打を喫した後、小谷野の中前適時打で同点。続く稲葉に右前安打で1死1,3塁とされると、高橋に適時内野安打を許し、1対2と試合をひっくり返されます。さらに2死後、糸井に左中間を破られる2点適時三塁打で1対4と点差を広げられます。
唐川に5月19日以来の5勝目をプレゼントしたいマリーンズ打線は、4回にすかさず反撃します。3番・井口、6番・竹原が四球を選んで2死1,2塁とすると、7番・里崎が高く浮いたスライダーを左翼席最前列へ運び、4対4。里崎の5号3点本塁打で試合を振り出しに戻します。
しかし、唐川が踏ん張りきれません。5回、1死から稲葉に右翼席中段に飛び込む11号ソロ本塁打を浴び、4対5と再びリードされます。続く高橋に右前安打を許したところで唐川は降板し、2番手の川崎にマウンドを託します。その川崎はスレッジを併殺打に打ち取り、傾きかけた流れを引き寄せます。
直後の6回、マリーンズは2番手・江尻に対して四球で出塁したサブローを犠打で2塁へ進めると、里崎が右前適時打を放ち、5対5の同点に。
追いつ追われつの展開となった試合は7回、三度ファイターズにリードを奪われます。2番手・川崎が二塁打の金子誠を犠打で送られて1死3塁とされると、ここで登板した3番手・伊藤が小谷野に右前適時打を喫し、5対6とされます。
何としても追いつきたいマリーンズは8回、3番手・建山に対して大松、サブローの連打で1死1,2塁とすると、竹原がフェンス直撃かという大飛球を放ちますが、中堅手・糸井にジャンプ一番で好捕され、続く里崎も倒れて同点のチャンスを逃します。
9回も4番手・武田久に対して1死から今江が安打で出塁しますが、バーナムJr.が二ゴロに倒れて試合終了。5対6で敗れました。
先発・唐川は、4回1/3を95球、被安打7、奪三振2、与四死球2、失点5で20歳初めての登板を白星で飾れませんでした。
これで今季5度目の3連敗となり、借金は今季ワーストタイの8。明日は、自身3連勝中で、今季日曜日に3勝を挙げている小野に連敗ストップを託し、同一カード3連敗は絶対に阻止したいところです。
vs日本ハム 第10回戦
「唐川は3回にはボールが高目に浮いてしまった。この所いい投球が出来ていないが、スピードは表示では出ていないが、球は自体は悪くない。
制球力が少し定まっていない。休養も取っているので疲れでもない。
次回までにはしっかり調整していい投球を見せてくれるだろう。
攻撃陣は里崎を中心にいい仕事をしてくれた。8回のチャンスで4打点の里崎に回ってきたが最後の打席は残念な結果になってしまった。
明日もう一試合札幌であるので、札幌まで来てくれたファンの為にも勝利したい。明日の先発は小野晋吾だよ」