

vs福岡ソフトバンク 第11回戦
久々となる千葉マリンでの試合で見事な逆転勝利を収め、ようやく連敗を脱出したマリーンズ。オールスターまで残り5戦、1つでも多く借金を減らして前半戦を折り返したいマリーンズの先発は唐川。一方のホークスは大場と、いずれも2007年のドラフト1位指名を受けた投手同士の投げ合いとなりました。
5月19日以来の勝ち星が欲しい唐川でしたが、小刻みにリードを広げられる苦しい展開が続きます。初回、1死から川崎に一塁線を破られる三塁打を浴びると、続くオーティズに左中間を破られる適時二塁打を許し、0対1と先制されます。
続く2回にも先頭の松田の二塁打と犠打で1死3塁とされると、本多に中前適時打を許し、0対2とされます。
さらに3回には、1死から小久保に二塁打、2死後、長谷川に中前適時打を許し、0対3。さらに2死満塁とされると、西岡の失策で0対4と引き離されます。
大場の前にノーヒットに抑えられていたマリーンズ打線は、3回に先頭の1番・西岡が左中間への二塁打で出塁しますが、続く今江、井口、大松が倒れて得点を奪えません。
序盤に4点を失った唐川は4回以降は立ち直り、6回まで3イニング連続の3者凡退に抑えます。
しかし7回、この日から1軍に昇格した橋本健が2番手としてマウンドに上がりますが、2死から小久保に左翼席に運ばれる9号ソロ本塁打で0対5と追加点を許します。
その裏、1死から8番・ベニーがチーム2本目の安打を放ちますが、バーナムJr.、ランビンが連続三振を奪われ、どうしても大場から得点が奪えません。
重苦しい空気が漂っていた8回、マリーンズ打線が球場のムードを一変させます。1死から3番・井口が四球で出塁すると、続く4番・大松が右翼席上段に運ぶ11号2点本塁打で反撃の狼煙を上げます。ここで大場は降板。代わった2番手・ファルケンボーグに対して、2死後、今度は6番・里崎が左翼席に6号ソロ本塁打を運び、3対5と追い上げます。さらに続く福浦、ベニーの連打で2死ながら1,3塁、長打が出れば同点という場面を迎えます。ここで昨日決勝2点本塁打を放った9番・バーナムJr.が直球を弾き返した打球は、中堅手・長谷川の頭を越えて2点適時二塁打となり、ついに5対5。一気呵成の猛攻で同点に追いつきます。
ところが9回、この回から登板した4番手・伊藤が1死から松中に直球を右翼席に運ばれる15号ソロ本塁打を許して、5対6と勝ち越しを許します。さらに続く小久保に二塁打、代わった5番手・川崎が、村松の適時三塁打と長谷川のスクイズで5対8とリードを広げられます。
何としても追いつきたいマリーンズは9回、3番手・馬原に対して今江の右前安打、井口の中越え適時二塁打で6対8とし、再び球場を沸かせますが、反撃もここまで。大松、サブロー、里崎が3者連続三振に打ち取られて、6対8でゲームセット。
先発の唐川は、6回を投げ112球、被安打8、奪三振4、与四死球球3、失点4、自責点3という内容で、またも勝ち星を手にできませんでした。
明日こそは日曜日に強い小野の登板で勝利し、何としても3カードぶりの勝ち越しを決めたいところです。
vsソフトバンク 第11回戦
「選手は誇りを持って戦い5点差を追い付いたが、後一歩及ばなかった。
大場は7回まで非常にいいボールを投げ続けていた。
しかし、選手も諦めずに戦ってくれた。
先発の唐川は序盤は守りで盛り立てる事が出来なかったのもあるが、制球が定まっていなかった。
この所勝ち星から見放されているが、以前に比べてコントロールが少し悪くなっている。オールスターで少し休み入るので、しっかり取り戻してくれるだろう。
明日は前半戦最後のマリンでの試合。いい試合で勝利したいね。
明日の先発は小野晋吾だよ」