2009.08.02 SUN
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vs東北楽天 第14回戦

今季初の同一カード3連勝をかけてのぞむ、イーグルスとの第14回戦です。

千葉マリンの先発マウンドに上がったのは、7月18日のホークス戦以来となる唐川。しかし1回、立ち上がりを狙われて1番・渡辺直の安打と犠打、さらに三盗で1死3塁とされると、3番・鉄平に犠飛を放たれ、0対1と先制を許してしまいます。

イーグルスの先発・長谷部を打ち崩して反撃したいマリーンズ打線は2回、4番・大松の安打と5番・竹原の四球、7番・里崎の安打で1死満塁と攻め立てますが、8番・堀が併殺に倒れ、同点に追いつくことができません。

しかし3回、先頭の9番・早坂が安打で出塁すると、2死から盗塁で2塁に進みます。すると、3番・サブローが鋭く引っぱった打球は三遊間を突破。早坂が生還して1対1と同点に追いつきます。

初回こそ得点を与えた唐川は2回以降も毎回のように走者を背負いながらも、要所を締める投球でその後は追加点を許しません。

6回には前の打席で顔の高さに投じられた球に怒りを露わにした先頭の5番・リンデンがバントの構えから引いたバットを里崎のマスクに当て、本塁付近でもみ合う場面があったことにも動じず、無失点におさえる投球でスタンドを盛り上げます。

しかし、マリーンズ打線は7回まで長谷部の前に走者を出すもののあと一本が出ず、勝ち越し点を奪うことができません。

尻上がりに調子を上げた唐川は、7回、8回を3者凡退におさえます。しかし9回、先頭の6番・草野の安打と犠打、8番・中村真の安打で1死1,3塁と攻め立てられます。ここで二盗を試みた中村真を里崎の送球で封じて2死3塁とすると、代打・憲史には四球を与えるものの、続く渡辺直にはフルカウントからスライダーを投げ込んで見逃し三振を奪い、無失点で切り抜け、スタンドを再び盛り上げます。

サヨナラ勝利を決めたいその裏は、イーグルスの2番手・福盛に対し、竹原の四球と代打・早川の犠打で1死2塁と一打サヨナラの場面を迎えますが、後続が打ち取られて得点を奪えず、延長戦に突入します。

すると、唐川の後を受けた2番手・シコースキーが10回からの2イニングスをともに3者凡退に仕留める完璧な投球を見せ、良い流れを引き寄せます。

11回、イーグルスの3番手・グウィンから簡単に2死を奪われますが、再び打席が巡ってきた早川が四球を選ぶと、続く里崎の打席で2塁に盗塁を試みます。送球をしようと腕を振った捕手・藤井の手から球が滑ってファールグラウンドを転がる間に早川は一気に3塁に進むと、里崎は敬遠され、4番手・有銘がマウンドに上がります。すると、代打・福浦への初球が福浦の後頭部を直撃。危険球で有銘は退場処分となり、2死満塁のチャンスでここまで2安打の早坂に打順がまわります。すると、5番手・小山の3球目を鋭く引っぱった打球は一二塁間を破り、自身初となるサヨナラヒットが飛び出して2対1。1塁を回った早坂の周囲に歓喜の輪ができました。

先発の唐川は9回153球、被安打9、奪三振6、与四死球3、失点1の熱投で勝ち星こそつかなかったものの、持ち味である落ち着いた投球を見せつけました。

サヨナラ劇を呼び込んだシコースキーが6勝目。チームは今季初の同一カード3連勝を決め、2009年の100万人動員達成が発表される中、最後まで熱い声援を送ったスタンドに応える大きな1勝をあげました。

明後日からは福岡、大阪に乗り込んでの6連戦がスタートしますが、逆襲に向けて弾みをつける一戦となりました。

早坂選手

プロ初お立ち台の早坂
早坂の掛け声で花火が上がる
ファンとハイタッチをする早坂

-お待たせました!今日のヒーローはこの人!早坂選手です!おめでとうございます!

(早坂)ありがとうございます!

-長い試合になりましたけど、ライト前にヒットが抜けた瞬間どう思いましたか?

(早坂)えー、嬉しかったです!!

-今日はヒットは出ても得点にならない展開でしたが、どんな気持ちでプレーしていましたか?

(早坂)最後までみなさんが諦めないで応援してくれたんで、僕たちも諦めるわけにはいかないので、その結果がこのサヨナラに繋がったんだと思います。

-11回は予想もしない形でチャンスが巡ってきましたが、どんな気持ちでバッターボックスに向かいましたか?

(早坂)僕が決めると思ってました。

-決めた後には手荒い祝福が待っていましたが?

(早坂)いや~、いつも迷惑かけてばかりなので、こういう形で貢献できることは僕にもチームにもプラスになるので、手荒い祝福っていうのはすごい嬉しいです!

-早坂選手はお立ち台は初めてですか?

(早坂)初めてです。

-マリンスタジアムのお立ち台に立った今の気持ちはどうですか!?

(早坂)いや、最高でしかないですね!ありがとうございます!

-チームも3連勝です。最後に皆さんにメッセージをお願いします!

(早坂)シーズンも残り短いんですけど、最後まで諦めないで戦うんで応援よろしくお願いします!!!

vs楽天 第14回戦

「唐川は153球を投げたが、しっかりとコントロールされて自信を持って投げていた。
3回終了時に緩い球を思いっきり腕を振って投げるように指示したら、4回以降は彼本来のボールを投げていた。非常に気持ちを前面に出し、自分を喜ばしてくれる投手。
今日は勝ちが付かなかったが、間違いなくチームを勝利に導いてくれた。

11回は2死から早川が粘って四球で出塁してから、チャンスを作り、最後は早坂が大きな大きなヒットを打ってくれた。彼は地道に練習に取り組んでいる姿勢が大きなヒットに繋がった。

この3試合はいい試合が出来た。明後日からはビジターでの6連戦。

このまま、いい野球をして良い形でマリンに戻って来たいね」

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