2009.08.25 TUE
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vs 福岡ソフトバンク 第16回戦

前カードのライオンズ戦では2試合連続完封負けを喫して、1勝2敗と負け越したマリーンズ。今日からは、本拠地・千葉マリンに戻ってのホークスとの3連戦です。何としても連敗をストップさせたいマリーンズは、今江が7月20日以来、井口が8月19日以来となるスタメン復帰を果たし、先発のマウンドを大嶺に託します。

7月20日ファイターズ戦以来の登板となる大嶺は、立ち上がりを攻められます。先頭の本多に四球を与えると、すかさず盗塁を決められ、川崎の犠打で1死3塁といきなりピンチを迎えます。ここでオーティズに左前適時安打を許して、0対1と先制を許します。

3勝目を狙う大嶺を援護したいマリーンズ打線は、その裏にすかさず反撃に出ます。ホークス先発・高橋秀に対して1番・西岡が初球の直球をいきなり右翼席に運びます。今季4本目の先頭打者本塁打となる西岡の9号ソロで1対1の同点に追いつきます。さらに2死後、四球の大松を1塁において、5番・井口が左中間を破る適時二塁打を放ち、2対1と逆転します。

2回に田上の右前適時打で同点に追いつかれたマリーンズですが、すぐに突き放します。その裏先頭の7番・里崎が外角のカットボールを逆らわずに弾き返した打球は、右翼席ポール際へ飛び込みます。里崎の8月16日以来となる9号ソロ本塁打で3対2と勝ち越します

打線の援護をもらった大嶺は3回以降、尻上がりに調子を上げます。3回をこの試合初めての3者凡退に抑えると、4回には簡単に1死を取った後、田上、小斉を連続三振に切って取ります。

すると4回、リズムに乗った大嶺にマリーンズ打線が追加点をプレゼントします。3回から登板した2番手・陽に対して3つの四球で2死満塁とすると、西岡の右翼線にポトリと落ちる幸運な2点適時二塁打で5対2とリードを広げます。さらに続く2死2,3塁の場面で早坂が左前2点適時打を放ち、7対2とします。

さらに5回にもマリーンズ打線がつながります。敵失と四球で2死1,2塁とすると、続く福浦の右前適時打、今江の右越え2点適時三塁打で計3点を追加し、10対2と大きく引き離します。

大量点をもらった大嶺は、キレのある直球と新しく覚えた120キロ台のチェンジアップをコースに投げ分ける緩急をつけた投球でホークス打線に付け入る隙を与えず、3回以降8回まで6イニング連続無失点に抑え続けています。

9回は2死から4連打を浴びて3点を失いますが、最後は吉川を右飛に打ち取って試合終了。10対5で勝利し、連敗を2でストップさせました。
大嶺は9回を、137球、被安打10、与四死球2、奪三振8、失点5という投球内容で、今季3勝目、2度目の完投勝利を挙げました。

明日も、先発する小林宏の投球で勝利を引き寄せ、大型連勝へとつなげていきたいところです。

大嶺投手

本拠地初勝利を飾りヒーローインタビューを受ける大嶺
ライトスタンドのファンと一緒に勝利の喜びを分かち合う大嶺
笑顔でファンとハイタッチを交わす大嶺

-今日のヒーローは大嶺祐太選手です。おめでとうございます。

(大嶺)ありがとうございます。

-大嶺投手にとっては、これはプロに入って千葉マリンスタジアム初めての勝利ということになりますが、今どんな気分ですか?

(大嶺)本当長かったなと思います。

-最後9回はどうしたんですか?

(大嶺)ちょっと疲れました。はい。すいません。

-最後試合終了の瞬間、里崎選手に何か言われてましたが、なんと言っていたんですか?

(大嶺)ちょっとバテてるんじゃねーよって言われました。

-途中西岡選手もマウンドに行って何か喝を入れているように見えましたが、なんと言われましたか?

(大嶺)点差があるから、ちょっと油断しないで、しっかり投げろって言われました。

-今日ですが、チームが連敗の中、自身も4連敗中ということで1ヶ月ぶりにマウンドに上がったんですが、どんな気持ちで上がったんでしょうか?

(大嶺)初回は緊張しましたけど、3回から自分の投球が出来たんじゃないかなと思います。

-初回はどうしたんですか?

(大嶺)久しぶりのマウンドだったので緊張しました。

-そして徐々によくなっていったというところですが、どんなところがよくなっていったでしょうか、どう修正していきましたか?

(大嶺)変化球が低めに決まっていたんでそれが良かったと思います。

-そしてあの味方の大量の援護も序盤から多く入りました。どんな気持ちで見てましたか?

(大嶺)逆転されないようにと思って一生懸命投げてました。

-あの野手の選手達のコメントを聞きましても何とか今日大嶺さんに久しぶりの勝利、しかもこの千葉マリンでのプロに入って初めての勝利を付けてあげたいという想いが伝わってきたんですが、そのあたりはご自身ではどう感じてましたか?

(大嶺)良いプレーも出ていたので、なるべくフォアボールは控えたかったんですけどちょっと出してしまってそこが反省点なんで、次の登板でしっかり修正したいと思います。

-今日はやはり何としてでも最後まで投げきりたいという想いがあったのでしょうか?

(大嶺)今までやってきたことを信じて最後まで投げたいなと思っていたので最後まで投げられて本当に良かったです。

-このファンの前でヒーローインタビュー、勝利の味いかがでしょうか?

(大嶺)最高です!!

-それでは、これからに向けて抱負をお願いします。

(大嶺)これからもチームのために一生懸命投げていくので、応援よろしくおねがいします。

-今日のヒーローは完投で3勝目を挙げました、大嶺祐太選手でした。

vsソフトバンク 第16回戦

「先発の大嶺は最後はスタミナ切れだったが8回までは素晴らしい投球内容だった。ストレートがコントロールされ、チェンジアップ、スライダーもいい所に決まっていた。3つ目の武器となるスライダーに磨きがかかり、確実に自分のものにしている。立ち上がりは次回の登板までの課題で修正してくれるだろう。

打線は井口、今江が戻ってくるとやはり打線に厚みが出る。西岡は前回のライオンズ戦では良い当たりが野手の正面を付くなど運が無かったが、今日は野手の頭を越すホームランと詰まった当たりがポテンヒットと運が味方してくれた。3打点と良い仕事をしてくれた。明日も良い攻撃を期待している。

明日の先発は小林宏之だよ」

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