

vs中日 第3回戦
本拠地・千葉マリンでジャイアンツを圧倒して4連勝を決めたマリーンズは、ドラゴンズとの2連戦を迎えました。舞台は2006年以来、勝利から遠ざかっている鬼門・ナゴヤドーム。先発マウンドに5月16日以来の登板となる大嶺が上がりました。
その大嶺は初回、先頭の荒木に四球を与えて1死2塁とされると、森野に適時打を放たれ、0対1と先制を許してしまいます。
反撃したい打線は3回、ドラゴンズの先発・チェンに対して、2死から1番・西岡が四球を選ぶと、続く今江が適時二塁打を放ち、西岡が快足を飛ばして1対1。序盤で追いつきます。
大嶺は2回以降、走者を出すものの気迫のこもった投球で失点を許さず、粘り強く相手の攻撃を断ち切っていきます。
チェンから勝ち越し点を奪いあぐねていた打線は6回、先頭の5番・大松が変化球をとらえ、打球は大きな弧を描いて右翼席に飛び込む11号ソロ本塁打。「先に点を取った方が、この先、優位に試合を進められると思っていた」という一発で2対1と勝ち越します。
5回を88球、被安打3、奪三振2、与四球2、失点1と試合を作った大嶺は勝ち投手の権利を得たところでマウンドを降り、大嶺の後を受けた2番手・古谷、3番手・秋親が6回を、4番手・伊藤も7回を無失点に封じ、チームに勢いを吹き込みます。
ダメ押し点が欲しい8回表、安打と四球などで2死2,3塁と好機を作ると、今江がこの試合猛打賞となる2点適時二塁打を放って4対1。終盤で突き放します。
しかし直後の8回裏、5番手・薮田は2つの四球と失策も絡んで2死1,2塁とされると、和田に17号3点本塁打を放たれ、4対4。試合を振り出しに戻されてしまいます。
9回は7番手・松本が2死満塁と絶体絶命の危機を迎えますが、ブランコの打った安打性の打球を大松が滑り込んで好捕。勝利への執念を見せ、試合は延長戦へ入ります。
しかし、10回、11回とドラゴンズの5番手・平井に対し、出塁は1四球のみにおさえこまれ、勝ち越し点を奪うことができません。
11回、2イニングス目に入った8番手・小林宏が2死2,3塁とされると、ブランコに三遊間を抜けるサヨナラ適時打を喫して試合終了。連勝は4でストップしてしまいました。
今季チーム最長の4時間36分にわたる死闘も、押し切られる悔しい1敗。気持ちを切り替え、明日はナゴヤドームの悪いイメージを振り払う快勝を期待したいところです!!
vs中日 第3回戦
「こういう試合もあります。選手達は良く頑張ってくれている。
薮田も小林宏も責められない。ここまで、彼らに助けられて来た。
本当に選手達は最後まで必死に戦ってくれた。負けたのは私の責任。それだけです。
明日切り替えて戦います」