

vs 阪神 第4回戦
昨日は終盤の追い上げも及ばずタイガースに敗れたマリーンズ。交流戦優勝の可能性は消滅してしまいましたが、今日も満員となった千葉マリンでの試合を勝利で飾り、勢いを再び取り戻してペナントレースを迎えたいところ。交流戦ラストゲームのマウンドには、渡辺俊が上がりました。
自身約1ヶ月ぶりの白星を狙う渡辺俊は持ち前の緩急を生かした投球を見せたいところでしたが、安打と四球で得点圏に走者を背負うと、新井に左前へ運ばれる適時打を許し、1点を先制されます。
しかしタイガース先発・スタンリッジに対し、打線はすぐさま反撃。直後の1回裏、四死球と安打で満塁のチャンスを作り、5番・大松が右翼線際へ運ぶ2点適時二塁打を放って2対1と逆転に成功します。
さらに2回には四球と相手の守備の乱れも絡めて2死2,3塁とし、3番・井口、4番・金泰均の連続適時二塁打で3点を追加して5対1。タイガースを突き放し、スタンリッジをノックアウトします。
直後の3回表に1死満塁からブラゼルに犠飛を許して5対2とされますが、4回、2番手・上園から1死満塁のチャンスを作ると、ここで代わった3番手・川崎からまたも大松がバットを折られながらも中前にしぶとく運ぶ2点適時打を放って7対2とします。
しかし5回、渡辺俊は1死1塁からブラゼルに右中間深くへ運ばれる19号2点本塁打を浴びてしまい、7対4。さらに2死2塁から林にも適時二塁打を許して7対5とされ、ここで無念の降板となります。
その後両チーム1点ずつ加えて8対6で迎えた9回、このまま逃げ切りたいところでしたが、守護神・小林宏が無死1,2塁から適時打と自らの暴投で同点に追いつかれてしまうと、裏の攻撃でチャンスを迎えるも得点には結びつかず延長戦に突入します。
しかし10回表を小林宏が今度はキッチリ無失点で切り抜けると、10回裏、タイガースの守護神・藤川球に対し井口が放った大きな当たりは真っ白に染まった右翼席へ。5月26日以来となる5号ソロ本塁打はサヨナラの一撃となり、9対8で勝利をつかみました。
これで13勝10敗1分けの成績で交流戦全日程を終了。惜しくも優勝には手が届きませんでしたが、2007年以来の交流戦勝ち越しとなり、リーグの順位でも首位・ライオンズに1ゲーム差と迫りました。
井口選手



-今日のヒーローは見事、4安打3打点、素晴らしいアーチを見せてくれた井口選手です。
(井口)ありがとうございます。
-交流戦最終戦ということで両チームもの凄いボルテージの戦いでしたが、どんな気持ちで戦いましたか?
(井口)お互いに譲らない状態が続いていたんで、こういう形で早くゲームが終わってよかったと思います。
-タイガースと戦って、ここまでなかなか勝てずにきましたけど、今日の思いは全員が強かったんじゃないですか?
(井口)タイガースには3連敗してましたし、今日何とか勝ちたいという気持ちがありましたし、交流戦最後の日だったんでなんとか勝ってペナンとレースに戻りたいと思ったので、最後に良い勝ち方ができてよかったと思います。
-バッターボックスに入りますと元同僚の城島選手がいて、昨日は城島選手のアーチを見送る形で今日は逆にお返しができたんじゃないでしょうか?
(井口)前打席でだいぶ後ろでささやかれてましたけど、最後の打席は自分の中で集中して入れたと思います。
-交流戦全日程を終えました。改めてペナントレースに向けて熱い思いを皆さんにお伝えください。
(井口)交流戦も終わりまして、来週から本来のペナントレースに戻りますけど、なんとかトップを目指して精一杯頑張っていこうと思いますので、応援よろしくお願いします。
-見事素晴らしいサヨナラアーチを見せてくれた井口選手でした。
vs 阪神 第4回戦
「簡単には勝たせてくれないね。井口が最高のバッティングを見せてくれた。さすが井口だね。チームを救ってくれた。
阪神には3連敗していたから、どうしても勝ちたかった。交流戦最後の試合をいい勝ち方で締めくくれたね。
これからが長い。ファンのみんなと戦い抜きたい。
4日間空くので、しっかり反省し、気持ちを整理してレギュラーシーズンへ戻りたい。コンディションも整えてベストな状態で18日の楽天を迎えたいね。
昨日、今日と本当に沢山のファンが球場に足を運んでくれた。最後にいい試合が出来て良かったよ」