試合情報

昨夜は雨天中止となったマリーンズは、バファローズとの仕切り直しの一戦。先発マウンドにはスライド登板の渡辺俊が上がりました。

その渡辺俊は初回、先頭の坂口に二塁打を放たれたものの無失点に切り抜けると、その裏、バファローズの先発・金子千に対して2死1,2塁から「ランナーを還すことだけを考えていた」と語る5番・大松が右中間に2点適時二塁打を放ち、先制に成功します。

続く2回も先頭のセギノールに二塁打を浴びた渡辺俊は2死1,3塁とされながらも得点を与えません。3回も1死1,2塁と攻め立てられますが、一発のあるT-岡田、セギノールを飛球に打ち取ります。さらに4回も2死から大引に二塁打を放たれますが、坂口を二飛に退け、粘りの投球を続けます。

しかし5回、無死満塁とされると、T-岡田から三振を奪ったものの、続くセギノールの併殺崩れの間に走者が生還。2対1と詰め寄られます。なおも四球で2死満塁とされますが、ここは日高を二飛に打ち取り、なんとか最少失点で踏ん張ります。

するとその裏、1死から1番・西岡が四球を選ぶと、2番・今江が右中間に打球を運びます。「粘り強い投球に応えたいと思っていた。失点した直後に点を取り返すことができてよかった」と語る適時二塁打で西岡を本塁へ迎え入れます。さらに3番・井口にも中前適時打が飛び出し、4対1と3点差に広げます。

6回は渡辺俊の後を受けた2番手・内が、1死から坂口、荒金に連打を浴びて4対2とされます。しかし後続は鋭く曲がるスライダーで断ち切り、流れを渡しません。

7回は3番手・伊藤がこの試合初めて3者凡退に封じると、その裏、バファローズの2番手・鴨志田に対して2死から井口がバックスクリーン直撃の6号ソロ本塁打。続く4番・金泰均も右翼席に17号ソロ本塁打を運び、アベック本塁打で6対2とします。

8回は4番手・薮田、9回は5番手・小林宏がバファローズ打線を3人ずつで片付ける完璧な投手リレーが決まり、6対2のまま試合を締めました。

渡辺俊は、5回104球、被安打6、奪三振1、与四球6、失点1と粘りの投球で5月18日以来の5勝目。チームも首位とのゲーム差を2に縮めました。

先制、中押し、ダメ押しと常に先手を奪う試合運びでカードの対戦成績を1勝1敗に戻しました。明日からは交流戦後半から調子を取り戻してきたファイターズとの3連戦を迎えます。熱い声援を北の大地へ送りましょう!!

-今日のヒーローは大松選手です。おめでとうございます。

(大松)ありがとうございます

-まずは初回、最初のチャンス、2アウト2.1塁のチャンスを見事ものにしましたね？

(大松)初回にチャンスが回ってきたら得点するっていう強い気持ちで臨みましたし、昨日中止で悪い流れを断ち切って今日何とかと思ってたので、先制点が打ててよかったです。

-渡辺俊介投手が非常に粘り強く投げていましたが、どんな風に見てましたか？

(大松)リズムが良くなかったのに辛抱して点を与えなかったので、そういう所が野手の攻撃につながったと思います。

-7回に素晴らしい守備がありましたね？

(大松)あれはオマケですけど。同級生の伊藤が投げていたので何とかアウトを取って楽にさせてあげようという気持ちでした。

-取れると思って滑り込んだのですか？

(大松)そうですね。初めどうかなと思ったんですけど、途中で見た時に何とかいけそうだったので、とりあえず滑りこもうかなと思って、何とかグラブに入りました。

-いい流れのまま次は札幌。連勝で波に乗る日本ハムとの対戦になります。ファンの皆さんに力強い一言をお願いします。

(大松)今日の勝ちは本当に大きいと思いますし、これでいい流れになったと思うので、札幌で連勝してきます。本当にありがとうございました!

-今日のヒーローは大松選手でした。

「渡辺俊介は今日もバタバタしていた。何とか5回まで投げて欲しいと思っていた。もう少し自信を持て投げて欲しい。打者に対して向かっていって欲しいね。彼はもっと素晴らしい投手。本来の投球を取り戻して欲しい。

打線は変な点を取られた後の2点が大きかったね。7回の3番井口、4番テギュンの一発も大きかった。

最近カードの頭を取る事が出来ていない。明日は気持ちを一つにして全員で取りに行くよ。
今江は大丈夫。明日の先発は成瀬善久だよ」