

vs オリックス 第14回戦
前日は成瀬、木佐貫の両投手による緊迫した投げ合いの末、9回に突き放し連敗が7でストップ。今日先発の吉見には、今季初となるスカイマークスタジアムで、チームを再び上昇気流に導く快投が期待されます。
初回を3人で封じた吉見は、2回に2死から安打と四球で得点圏に走者を許しますが、落ち着いた投球で本塁を踏ませず。相手に主導権を渡しません。
一方の打線は初回にバファローズ先発・小松を攻め立て2本の安打と四球で2死満塁としますが、先制点につなげられず、続く2回にも7番・福浦が二塁打を放ち好機を演出しますが、後続が打ち取られ無得点に終わります。
しかし3回、1死から3番・井口が中前安打で出塁すると、4番・金泰均が「ミスショットすることなく弾き返すことができた」という19号2点本塁打を右翼席に運び2対0。6月29日のホークス戦以来となる主砲の一発で先制します。
さらに4回、2死から2番・今江が中前安打を放つと、「テギュンの打球に勇気づけられた」という3番・井口の左中間席に運ぶ11号2点本塁打で4対0とリードを広げます。
援護を受けた吉見はその裏、先頭の後藤に二塁打を打たれ、3塁まで進まれますが後続をキッチリと抑えて得点を与えません。西本投手コーチが「大事に投げている」と言うように、吉見は緩急をつけた丁寧な投球で5回まで無失点で抑えます。
尻上がりに調子を上げていく吉見は6回、2つの三振を奪うと、7回、8回と危なげない投球でいずれも3者凡退に封じ、スコアボードに0を刻み続けます。
そして完封勝利が目前となった最終回、2本の安打を許し得点圏に走者を背負いますが、最後はバルディリスを内野ゴロに仕留めて試合終了。連勝で3カードぶりのカード勝ち越しを決め、4位・バファローズとのゲーム差を1に広げました。
吉見は9回130球を投げ被安打6、奪三振8、与四球2、無失点の見事な投球内容で、約3年ぶり、移籍後初完封となる今季4勝目を挙げました。
吉見が序盤から相手打線を封じて良い流れを作り出すと、井口、金泰均の3,4番コンビが本塁打を放ち援護する試合展開で連勝。ここまで連敗を喫してきた借りを返すためにも、来日初先発となるペンが登板する明日の試合も勝利し、今季3度目の同一カード3連勝を挙げて本拠地・千葉マリンに戻りましょう!
吉見投手

-完封勝利の吉見投手です。ナイスピッチングでした。
(吉見)ありがとうございました。
-130球の完封勝利、久々なのですが、今の率直なお気持ちから。
(吉見)嬉しいです。
-いつ以来のシャットアウトか覚えていらっしゃいますか?
(吉見)2007年くらいだと思うんですけど。
-2007年の6月19日のホークス戦以来です。
(吉見)はい、そうですね。
-今日は初回から振り返っていただきたいのですが、先頭バッターを出しましたが、好フィールディングでゲッツーに取りました。素晴らしい出だしでした。
(吉見)そうですね、ああいうプレーが大きかったと思います。
-そして2回以降もランナーを出しましたが、本当に淡々としたピッチングで後続を完璧に抑えました。
(吉見)淡々ではないですけど、結構いっぱいいっぱいだったんですけど、何とか抑えられて良かったです。
-要所も三振で終えましたし、本当に調子は良かったですか?
(吉見)そうですね、前回やられていたので、今回は絶対に勝つという気持ちを持って臨みました。
-結局連打はありませんでしたし、特に今売り出し中のT-岡田選手などは完璧に抑えました。
(吉見)たまたまなんでね、また次対戦があると思うので、そのときにはまたしっかりと抑えられるように頑張ります。
-打線は3回に援護がありまして、金泰均選手は実に30試合ぶりのホームランということで、これはチームにとって明るい材料だと思います。
(吉見)そうですね、先制点を取ってくれたので、後は自分のピッチングをするだけと自分の胸に言い聞かせて投げました。
-今日はベストピッチに近いかと思うのですが、ご自身振り返ってどこが良かったですか?
(吉見)まずは腕を振ること、後は強い気持ちを持って投げれたと思います。
-チームも連勝ですし、次の登板もこのまま波に乗っていきたいですね?
(吉見)そうですね、良い位置にいるのでなんとか1位を、優勝でいきたいと思います。
-今日は敵地ですがレフトスタンドを始めたくさんのロッテファンが駆けつけてくれました。そのファンに向けて最後にメッセージをお願いします。
(吉見)本当に熱い応援ありがとうございます。また球場に来て応援してください。ありがとうございました。
-今日のヒーローは吉見投手でした。そして完封おめでとうございました。
(吉見)ありがとうございました。
vs オリックス 第14回戦
「吉見が力のこもった、素晴らしいピッチングをしてくれた。
内角への球も良かったし、緩急をうまく使ってバッターに的を絞らせなかったね。ストレートが走っていたから、カーブ、チェンジアップ、フォークが生きたね。
状況にもよったが、最後まで任せるつもりだったよ。本当にいい投球をしてくれた。
テギュンは少しずつ状態が良くなってきている。昨日、今日とバッティング練習の状態が良かったから期待していた。久しぶりのホームランが出て、本人もホッとしているだろう。明日からはリラックスして打席に入れるだろう。
他の選手もいいバッティングをしてくれたが、チャンスでもう一押し出来なかった。3度の満塁のチャンスを得点につなげることが出来なかった。明日に期待だね。
明日の試合もいい形で勝利して千葉に帰りたい。明日の先発はペンだよ」