2010.08.20 FRI
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vs オリックス 第16回戦

昨日は唐川が完全復活を見せつける見事な完封劇を見せ、その勢いに乗って連勝といきたい今日からの試合。対バファローズ3連戦初戦、先発マウンドには自身の2年連続2ケタ勝利、そしてプロ通算50勝を目指す成瀬が上がります。

バファローズ戦今季4戦4勝、昨年から6連勝中と抜群の相性を誇る成瀬は、初回を危なげなく3者凡退に封じる上々の立ち上がりを見せます。勢いに乗る成瀬は2回もフライ3つでアウトを奪うなど、緩急の効いた投球で付け入る隙を与えず、西本投手コーチも「きっちりとコースに投げることができているし、悪いところはまったく見られない」と称する投球内容。3回まで相手打線をわずか1安打に抑える快投を見せます。

一方、打線はバファローズ先発・木佐貫の前になかなかチャンスを生み出せずにいましたが、4回、2番・今江、3番・井口の長短打などで、1死2,3塁と好機を演出します。ここで5番・福浦が「先制点を取ることができてホッとしている」という2点適時打を中前に運び、2点を先制します。

さらに5回には四球と敵失などで2死2塁とチャンスを作ると、「外寄りに来た直球をうまく右方向に弾き返すことができた」と振り返る井口の右前適時打で3対0。すかさず追加点を挙げます。

打線の援護を受けた成瀬は6回、2死2塁から下山に右翼フェンス直撃の適時三塁打を浴び3対1とされますが、続く後藤はしっかりと抑え、最少失点で切り抜けます。

7回も危なげない投球で相手中軸を3者凡退に封じた成瀬は、8回に2死1塁から坂口に死球を与えたところで交代。2死1,2塁と相手に反撃のきっかけを与えかねない場面を、後を受けた2番手・小野が後続を打ち取ります。

9回からは守護神・小林宏が登板。2死から連打を浴び得点圏に走者を背負いますが、最後は代打・カラバイヨを三ゴロに仕留め試合終了。3対1と接戦をものにし、連勝となりました。

先発の成瀬は今日もバファローズ戦での相性の良さを見せつけ、7回2/3を105球、被安打5、奪三振8、与死球1、失点1。完投こそなりませんでしたが白星を飾り、2年連続2ケタ勝利、節目の自身通算50勝目を挙げました。

また今日は首位・ライオンズが敗れたため、首位とのゲーム差は4に。このまま勝利を重ね、上位追走への機運をさらに高めていきたいところです!

成瀬投手,福浦選手

笑顔でインタビューに答える成瀬
福浦と成瀬はサインボールを手に笑顔!
ファンの声援に応える福浦と成瀬

-まずは本日の勝利投手。まずは見事10勝目を挙げた成瀬善久投手です。

(成瀬)ありがとうございます。

-今シーズンはオリックスに対して5戦5勝と負けなし。素晴らしいですね?

(成瀬)たまたまだと思います。

-立ち上がりからナイスピッチングでした。いかがでしょう?

(成瀬)とりあえず先に点を取られてはいけないと心がけていましたし、とりあえず一人一人一球一球を大事にした結果がこうやって勝ちに繋がったので良かったと思います。

-7回2/3を無四球、8つの三振を取って完投となるかなという感じで見ていましたが、いかがでしょう?

(成瀬)いや、とりあえず5回投げ終わってからは本当に一人一人大事にいこうと思ってたんで、それが結果的にバテてしまいました。

-1点は失いましたが本塁打はなかったですね?

(成瀬)そうですね。でも危うくホームランになりかけたんで、でも結果的に1点に抑えたので本当に今日はよかったです。

-気合の入っている表情でのピッチング。マウンドではどういう気持ちで投げていましたか?

(成瀬)今年は先に10敗してしまったので、そういう意味では、ここからは絶対に負けられないと思ってそういう気持ちで投げていました。

-残り試合も32試合となって先発投手として投げる試合も見えてきたと思いますが、投げる気持ちを聞かせてください。

(成瀬)この前は負けてしまいましたけど、8月以降は自分の中でも調子は上がってきている方なので後は残り試合は全部勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします。

-見事10勝目を挙げた成瀬投手でした。続いては見事先制2点タイムリーの福浦和也選手です。

(福浦)ありがとうございます。

-4回1アウト3塁2塁という場面で回ってきました。まず気持ちを聞かせていただけますか?

(福浦)前回もそうだったんですけど成瀬が投げている時になかなか点を取ってあげられなかったんで、なんとか1点でも多く取ってあげられるように思いっきり打ったらヒットになりました。

-援護という部分では野手の皆さんが頑張ってくれていると思いますが、これからもバンバン打ってくれる感じですよね?

(福浦)本当にもう残り試合少ないので一試合でも本当に負けられないので、選手一丸となって頑張っていきたいです。

-今日の打席に入る時はその思いがあったと思いますが昨日、同期で同じ年に入団の大塚明選手が引退を表明しましたが思いはどうですか?

(福浦)本当は昨日僕も打ちたかったんですけど、昨日は打てなかったんで今日タイムリーが打てて本当に良かったと思います。

-大塚選手から福浦選手に何かありましたか?

(福浦)昨日、僕がドームの帰りに明に電話して話はしましたけど。

-17年間のその思いはいかがでしょう?

(福浦)本当に一緒に頑張ってきて僕自身が寂しく思うんですけど、やっぱり明が決めたことですから僕は何も言うことはないですけど、僕も残り何年できるか分からないですけど、一生懸命頑張っていきたいと思います。

-その思いは同期入団の小野晋吾投手も同じでしょうかね?

(福浦)僕も、もともとピッチャーで入ったんで晋吾とも仲が良いので二人で仲良くできるように頑張っていきたいと思います。

-優勝に向けて力強い言葉をファンの皆さんに是非お願いします。

(福浦)今日も本当にたくさんの応援ありがとうございました。これから負けられない試合が続きます。精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします。

-本日のヒーローは成瀬善久投手と福浦和也選手でした。

vs オリックス 第16回戦

「残り試合が少ない中で厳しい試合を良く勝ってくれた。とにかく、一つずつ勝ち星を積み重ねていきたい。

成瀬は良く投げてくれた。5回までは危なげない投球内容。
8回の場面は小野しかいないと思っていた。先発からリリーフに転向して大活躍でチームを勝利に導く投球をしてくれている。

打つほうでは福浦、井口のベテランが今日もいい働きをしてくれた。ここという所で頼りになるベテラン。本当に頼もしいね。

これからの試合は一戦一戦気が抜けない戦いが続く。明日もしっかりとした野球で勝利をモノにしたい。明日の先発は吉見祐治だよ」

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