試合情報

好調な打線の勢いで勝利をものにした昨日の試合。上位陣との6連戦の初戦を、幸先良く制しました。この勢いのまま首位･ライオンズをたたくべく、先発マウンドに渡辺俊を送り、カード勝ち越しを狙います。

初回、渡辺俊は持ち前の緩急を生かした投球で相手打線を手玉に取り、わずか8球で3者凡退。その後も渡辺俊は走者を出しても動じることなくテンポの良い投球を続け、相手打線の攻撃を退けます。

渡辺俊を援護したい打線は3回、1死から1番･西岡が安打を放ち出塁すると、相手のミスに乗じて2死1,3塁の好機を作ります。すると、4番･金泰均の打席で投球が後ろにそれる間に、西岡が生還し1対0。隙を見逃さない攻撃で、先制点を奪います。

渡辺俊は中盤に入っても威風堂々としたマウンドさばきを披露し、相手打線に反撃の糸口すら与えません。

すると5回、先頭の西岡が安打で出塁。2番･今江の犠打で得点圏に進むと、続く3番･井口が適時打を放ち2対0。「とにかく追加点が欲しい場面」と試合の流れを押さえた井口の一打が飛び出し、鮮やかな攻撃で追加点を奪います。

7回、渡辺俊は代打･星と大島に連打を許して1死1,3塁としたところで降板し、2番手･小野がマウンドへ。渡辺俊は6回1/3を投げて投球数106、被安打5、奪三振2、与四球2の好内容で試合を作り、継投陣にバトンを渡しました。小野は巧みな投球で相手の代打策を封じ込め、このピンチを断ち切る好リリーフを見せます。

直後の7回裏には、西岡が1死から3試合連続猛打賞となる安打を放ち、これが今季20回目の猛打賞。1950年に樹立されて以来の球団記録に並びます。その後、1死満塁と大きなチャンスを作りましたが、あと一本が出ずにダメ押し点を奪うには至りません。

8回、小野は死球と安打で得点圏に走者を背負うと、フェルナンデスの適時打などで2点を奪われて同点とされてしまいます。

しかし、直後の8回裏、1死からサブローが放った打球は、ファンの声援に後押しされながら左翼席中段に飛び込む17号ソロ本塁打に。3対2と土壇場で勝ち越しに成功します。

9回は守護神･小林宏が登場し、相手打線の反撃を退けて試合終了。2連勝を飾り、4カード連続の勝ち越しを決めました。

2位･ホークスも敗れたため、これで上位3チームが1ゲーム差でひしめく大混戦を招く結果に。この混戦を抜け出してパ･リーグを制覇すべく、勢いに乗って走り続けましょう!

-今日のヒーローはもちろんこの人、見事なホームラン、サブロー選手です。おめでとうございます

(サブロー)ありがとうございます。

-8回に同点に追いつかれてちょっと嫌な雰囲気の中の打席、どのような事を考えていたんでしょうか?

(サブロー)ワンアウトだったんですけど、とにかく塁に出ることだけ考えて、何も考えずに打ちました。

-打ったボールは?

(サブロー)たぶんカットボールだったと思います。

-感触はどうだったんでしょう?

(サブロー)ちょっとつまり気味だったんですけど、打球が上がらなかった分、風に乗ってってくれたと思います。

-スタンドからもそしてベンチからも入れと大声援でした。

(サブロー)そうですね。僕が1番そう思ってたと思います。

-昨日今日と本当にいいところで一発が出てますね？

(サブロー)ただ一本しか出てないので、ホームランよりもチャンスでランナーをきっちり還す仕事がしたいです。

-しかし、この一発でついに首位西武と1ゲーム差ということになりました。

(サブロー)でも上も縮まりましたけど下もだいぶ縮まっているので、残り28試合ですけど1試合1試合一つ一つ勝って全力を尽くことを考えます。

-明日のゲームが本当に楽しみになりました。ファンの皆さんに一言お願いします。

(サブロー)明日も勝ちます!!

-おめでとうございました。サブロー選手でした。

「サブローが良く打ってくれた。さすがベテラン。一振りで決めてくれた。追いつかれた直後に決められたのは大きい。

7回のピンチは左バッターのブラウンだったが、小野しか考えていなかった。ダブルプレーで狙い通りというか、最高の結果を出してくれた。

8回は何とか逃げ切りたかったが、こういう時もある。小野はここまで良く投げてくれている。小林宏も9回をしっかり締めくくってくれた。今日も全員で掴んだ勝利。

西岡は今日も猛打賞で球団記録に並んだね。怪我などで状態を落とした時期もあったが、良くここまで回復してくれた。彼はキャンプからチームを引っ張ってくれている。状態が良くない時もベンチで声を出して盛り上げたり、投手に声をかけたりと本当に良くやってくれている。

今日も厳しい試合を全員で勝ち取った。残り28試合も全員が一つになって戦っていく。明日の先発は唐川侑己だよ」