2010.11.02 TUE
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日本シリーズ vs中日 第3戦

10月1日以来、およそ1カ月ぶりに千葉マリンへ帰ってきたマリーンズ。今日からの3連戦を制して本拠地で胴上げするべく、勝利を目指します。

初回、クライマックスシリーズでも好投を演じた先発・渡辺俊は、落ち着いた投球で相手打線を3者凡退に封じます。続く2回も3人で切って取り、見事な立ち上がりを見せます。

一方の打線は、ドラゴンズ先発・山井の前に初回、2回と連続で走者を出しますが、得点には一歩及びません。

3回、渡辺俊は谷繁と大島に安打を打たれ1死1,3塁とピンチを招くと、荒木に犠飛を放たれ0対1。先制点を奪われます。

しかし直後の3回裏、先頭の1番・西岡が安打を放って出塁すると、2番・清田の犠打で2塁へ進塁します。ここで2死から4番・サブローが適時打を放ち、1対1の同点。「とにかくつなぐ気持ち」という「和」の精神が生んだ一打ですかさず追いつきます。

続く4回、勢いに乗った打線は一気呵成に相手投手へ襲いかかります。先頭の6番・福浦が二塁打を放ち攻撃の起点になると、2死満塁と大きなチャンスを作ります。ここから、2番・清田が放った大きな打球は中堅手・大島の頭上を越える走者一掃の適時三塁打となり、4対1と勝ち越しに成功。続く3番・井口も適時二塁打を放ち5対1。「打った瞬間に抜けると思っていた」という清田、そして「積極的にいこうと狙っていた」という井口の連続適時打が飛び出し、ドラゴンズを突き放します。

渡辺俊は4回以降、再び本来の投球を取り戻し、リードを明け渡すまいと巧みな投球で相手打線を翻弄。5回から7回まで3イニングス連続で3者凡退に抑えるなど、反撃の糸口すら与えません。

ダメ押し点を奪いたい打線は7回、先頭の井口が二塁打を放ち、サブローが四球を選んで続くと、暴投の間に進塁して無死2,3塁とします。続く5番・今江と福浦は、連続して犠飛を放ち7対1。大きなダメ押し点を奪います。

渡辺俊は8回も安定した投球で相手打線を料理すると、最終回も冷静なマウンドさばきを見せる好投。9回を投げ抜いて投球数97、被安打5、奪三振5、失点1の素晴らしい内容で無四球完投勝利を飾り、チームは日本一に向けて一歩前進しました。

日本シリーズという最高の舞台で本拠地へ凱旋した今日の試合は、投打ともに冴えを見せる盤石の試合運び。この勢いを失うことなく、明日からも日本一の瞬間まで突き進みましょう!

渡辺俊投手,清田選手

サインボールを手に笑顔を見せる渡辺俊と清田
渡辺俊と清田はファンと共に勝利を分かち合う
清田はファンとハイタッチを交わす

-見事な完投勝利の渡辺俊投手、そして見事なタイムリーを放った清田選手です!! まずは渡辺俊投手、今日のピッチングをご自身で振り返ってどうでしょう?

(渡辺俊)調子はずっと良かったので、それを保てるように西本コーチと里崎と毎回確認しながら、一球一球集中してそれが実行できたと思います。

-投げ慣れたマリンスタジアムでの登板というのが大きかったですか?

(渡辺俊)やはり落ち着きますね。

-先制はされたのですが、すぐに追いついてさらに逆転もしてくれました。それに関してはどうでしょう?

(渡辺俊)先制されたときも清田が「あれをちゃんと投げていたらアウトだったのですみません」と言っていたので、そのあと打ってくれると思っていました。

-言葉通り打ってくれましたね?

(渡辺俊)今は清田が絶好調なので、期待していました。

-それでは清田選手にもお話し伺います。この地鳴りのような歓声です!! 気分はどうでしょうか?

(清田)最高です!!

-この舞台で貴重な一本を打ちました。あの場面を振り返っていかがでしょうか?

(清田)0-2とバッティングカウントになって、甘い球だったらいこうと思っていたので、一発で仕留められて良かったと思います。

-それにしてもクライマックスシリーズ、日本シリーズと清田選手は絶好調ですね?

(清田)2戦目に1本も打てなかったので、今日は緊張しながら試合に入ったのですが、また1打席目でヒットを打てて、2打席目、3打席目と楽な気持ちで入れたので良かったと思います。

-この大舞台で結果を出せる秘訣は何ですか?

(清田)毎日、金森コーチにバッティング指導をしていただいて、その練習通りにやったらこういう結果になります。

-清田選手からファンのみなさんに、明日以降へ向けてメッセージをお願いします。

(清田)明日からも一生懸命頑張ります! またマリンスタジアムに応援に来てください! ありがとうございました!!

-では渡辺俊投手からもファンのみなさんにメッセージお願いします。

(渡辺俊)寒い中、最後までありがとうございました。明日、明後日も寒いと思うので、暖かい格好をしてきてください。ありがとうございました。

西村監督

勝利監督インタビューに応える西村監督

-久しぶりに帰ってきたマリンスタジアムでのこの大歓声。どんなお気持ちですか?

(西村監督)約1ヵ月ぶりのマリンスタジアム。ファンの皆さんのご声援が力になりました。ありがとうございました。

-1勝1敗で地元に帰ってきました。これは監督にとっても選手にとっても大きかったんじゃないですか?

(西村監督)さっきも言った通り大きな力になりましたので、マリンでの最初のゲームを取れたってのも大きいと思うんですけど、やっぱりファンの声援のおかげだと思ってます。

-ゲームを振り返りますと渡辺俊介投手が素晴らしいピッチングでしたね?

(西村監督)そうですね。3回に先制されたんですけど、慌てることなく攻撃陣が同点に追いついてくれた。それと俊介が落ち着いてましたね今日は。

-打つ方もやはり和というか繋ぐ野球が出来たんじゃないでしょうか?

(西村監督)1番は地元のマリンスタジアムですから、慌てることなくどっしりと構えて落ち着いて攻撃することが出来たと思います。

-この大舞台でどうでしょう?監督の掲げている和という野球は出来ていますか?

(西村監督)今日だけじゃなくて、今年1年スローガンの和のもので全員1つになって戦ってますので、今日もまたその結果が出たと思います。

-これで2勝1敗と数字の上で優位に立ちましたが、これに関してはいかがでしょう?

(西村監督)優位というか、我々は1つ1つ勝つために皆で1つになってやらなきゃいけないので、もう1回気を引き締めて明日の試合に臨みたいと思います。

-満員のファンの皆さんは連勝でマリンでの胴上げに期待してると思うのですが、監督はいかがですか?

(西村監督)そうなればファンの皆さんへの1番の恩返しになると思うのですけど、とにかく明日全員で力を合わせて勝ちにいきたいと思います。

-最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

(西村監督)本当にこの球場でゲームをやる力になります。まだまだファンの皆さんの力をお借りしないといけないので、明日も力強いご声援をお願いします。ありがとうございました。

日本シリーズ vs中日 第3戦

「先発の渡辺俊介がよく投げてくれた。ナイスピッチング。先制点は許したが、バタバタせずに落ちついていた。彼の最近の調子を見ていたら、いい投球をしてくれると信じていた。3戦目のマリン初戦は順番通り。本来のテンポの良い投球だった。

打つ方では清田。岡田が還すことができなかったのをカバーしてくれた。ボール球だったが思いっきり振り抜いてくれた。たいしたルーキーだね。本当にいい仕事をしてくれている。

昨日の休日でみんなが気持ちを切り替えて臨んでくれた。ビジターが続いていて、1か月ぶりのマリン。やっぱりホームは最高ですね。ファンの声援が力強い。我々に大きな力を与えてくれた。そして、本来のDHがある戦い。どっしりとした戦いができた。

しかし、今日は終わり。明日の試合が大事。気を引き締めて戦う」

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