2010.11.07 SUN
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日本シリーズ vs中日 第7戦

日本シリーズ最長となる5時間43分の激闘は投手陣がしのぎを削り、延長15回引き分け。今日こそ悲願の日本一を達成すべく、チーム一丸となって試合に臨みます。

打線は初回、ドラゴンズ先発・吉見から先頭の西岡が中前安打を放つと、2番・清田のバスターが成功し無死1,3塁。ここで3番・井口の適時二塁打、続く4番・サブローの犠飛で2点を奪います。

マリーンズの先発は第3戦で完投勝利を挙げた渡辺俊。しかし、四球と犠打で1死2塁とされると、森野に適時打を許し1点を返されます。さらに1死満塁から適時打と犠飛を打たれ、2対3。昨日に続き初回から試合が動きます。

続く2回にも1死2塁から2番・大島に適時打を許し2対4とされ、3回からは昨日力投を見せた小野をマウンドに送ります。しかし2番手・小野も満塁のピンチを迎えると、犠飛と適時打で2点を追加され、リードを4点に広げられてしまいます。

2回、3回と無得点に抑えられていた打線は4回、2死から二塁打を放った7番・里崎を2塁に置いて、8番・岡田が「最高のスイングができた」と振り返る中前適時打を放ち反撃を開始。5回にも2番手・河原から2死1,3塁のチャンスを作ると、このシリーズ好調の今江がきっちり中前へ弾き返し4対6。なおも2死満塁から「自分もつなぐだけしか考えていなかった」と語った里崎も中前2点適時打を放ち、ついに6対6の同点。試合を振り出しに戻します。

5回を3番手・薮田、6回を4番手・内が無失点に封じると、迎えた7回。2死から今江が安打と相手の失策などで3塁へ。ここで6番・金泰均が中前へ適時打を運び、7対6とついに勝ち越しに成功します。

内は7回、8回も5三振を奪う力強い投球で相手打線をねじ伏せ、1点リードのまま9回へ。マウンドに上がったのは守護神・小林宏。しかし先頭の和田に三塁打を打たれると、続くブランコに犠飛を浴びて7対7。試合は今シリーズ3度目の延長戦に突入します。

小林宏は10回にも2死1,2塁と一打サヨナラの場面を迎えますが、ここは落ち着いた投球で無失点。打線の勝ち越しに望みをつなぎます。

11回からは6番手・伊藤が登場。危なげない投球で3者凡退に封じると、12回、先頭の今江が四球で出塁。続く伊藤が見事な犠打を披露し走者が得点圏に進みます。そして2死から打席に入った岡田の放った打球は、ファンの思いに後押しされるかのように前進守備の外野の頭上を越え、8対7。岡田の劇的な適時三塁打で、再び勝ち越しに成功します。

続投となった伊藤はその裏も安定した投球で無失点。最後の打球は主将・西岡がさばく劇的な幕引きとなり、2005年以来5年ぶりとなる日本一! 西村監督は新人監督日本一の偉業を成し遂げました。

レギュラーシーズン、クライマックスシリーズと厳しい戦いが続きましたが、西村マリーンズ発足時から取り組んだ「和」の野球でこの日本シリーズを制し、見事「史上最大の下克上」を完結させました!

今江選手

2回目の日本シリーズMVPに選ばれた今江が笑顔を見せる
ファンからの大声援を受け歓声に応える今江
日本シリーズMVPトロフィーを受け取る今江

-今年の日本シリーズMVPは今江敏晃選手です!おめでとうございます!

(今江)ありがとうございます!!

-見事な日本一。そして2005年に続くMVP。今どんなお気持ちでしょうか?

(今江)本当に嬉しく思います。2005年に初めて日本シリーズに出てMVPを頂いて、また2回目に出た今回、こうしてまた2回目のMVPを頂けて、本当に嬉しいです。

-日本一の舞台で本当に力を発揮する、その原動力は何なのでしょうか?

(今江)そうですね。やっぱり、原動力は・・・

-やっぱりチームの力?

(今江)そうです!すみません。

-そんなチームメートが揃った今年のチーム。今江選手にとってどんなチームだったのでしょうか?

(今江)本当にみんながひとつになって、1試合1試合を全力で、最後まで諦めずに戦おうとやってきたと思うので、その結果今日みたいな試合展開になってもしっかり勝ちをものに出来たんだと思います。

-そして、延長3回。第7戦までもつれ込んだこの日本シリーズ、今江さんにとってどんな野球人としての時間だったのでしょうか?

(今江)いや、本当にこんな経験めったにできないですし、延長15回というのも野球人生で初めて経験しましたので、本当に良い経験になりました。

-たくさんのファンの声援があったと思います。改めてメッセージをお願いします。

(今江)マリーンズファンの皆さん、わざわざ名古屋までありがとうございます。まだこの後も日韓戦が残っていますので、今度は日本代表として勝てるように準備したいと思います。

-今年の日本シリーズMVP、今江選手でした。おめでとうございました。

(今江)ありがとうございました!

西村監督

「史上最大の下克上」を完結させた西村監督が宙に舞う!!
チーム全員でレフトスタンドのマリーンズファンと喜びを分かち合う!

-見事就任一年目で日本一に輝いた、千葉ロッテマリーンズ西村徳文監督です。おめでとうございます。
さて監督、日本一の胴上げ、どんな気持ちで宙を舞っていたのでしょうか?

(西村監督)この前クライマックスを優勝した時3回だったので、「今日は5回はやってくれ」と言っていたんですが、今日も3回でした。でも最高です!

-さて、その最高の気分の中で伺います。昨日も延長15回の激戦。そして迎えた今日、どんな言葉をかけて選手を送り出したのでしょうか?

(西村監督)いや、もういつも同じ言葉しかかけられないんですけれども、今年は全員でひとつになっていましたので、そんな特別な言葉はいらなかったと思います。

-今年のチームのスローガンは『和』でした。今シーズンを戦った選手達、監督の目にはどんな風に映っていたのでしょうか?

(西村監督)いやもう、よくやってくれました。本当に選手だけではなくてですね、スタッフの皆さん、コーチの皆さん、フロントの人達、そしてファンの人達と、本当にひとつになって戦うことが出来たと思います。

-今回も名古屋までたくさんのファンが詰めかけました。そして千葉からも大声援が送られていました。改めてファンの皆さんに日本一の報告をお願いします。

(西村監督)この日本一を勝ち取れたのも、ファンの皆様方の熱いご声援のおかげだと思っています。
我々にはもう一戦、日韓戦が残っています。最後までご声援よろしくお願いします。

-見事日本一に輝きました西村監督でした。おめでとうございました。

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