

vs東北楽天 第1回戦
震災により特別な意味合いを帯びた2011年の公式戦がいよいよ開幕。今年も「和」の力で頂点を目指すマリーンズは、成瀬が2年連続での開幕投手を託されます。
成瀬は初回、連続三振を奪うなど上々の立ち上がりで無失点。2回以降もコーナーへ巧みに投げる投球で相手打線を封じます。
序盤は相手先発・岩隈の前に我慢の攻めが続いていた打線でしたが、4回裏に2番・荻野貴が足で完全復活をアピールします。先頭打者として安打で出塁すると、すかさず盗塁成功。さらに無死2塁から3番・井口の左飛の間にタッチアップで3塁を陥れ、マリーンズファンから喝采が沸き起こります。その荻野貴が作った1死3塁の好機で4番・金泰均の当たりは三塁手正面に転がり本塁へ送球されますが、相手捕手がこれを後逸。足でかき回した荻野貴が生還し1対0と、先制点を挙げます。
しかし6回表、成瀬はこの試合初めての長打を浴びるなど1死3塁とされ、聖澤に犠飛を許し1対1の同点とされてしまいます。
流れをもう一度引き寄せるべく相手の反撃を封じたいところでしたが、続く7回表に2死1,3塁の場面で、嶋に勝ち越し3点本塁打を打たれてしまい、1対4とリードを許します。
8回表には成瀬の後を受けた古谷と大谷も相手打線の猛攻を止めることができず、山崎と高須にそれぞれ適時長短打を浴び1対6と点差を広げられてしまいます。
しかし最後まで諦めない打線は土壇場の9回裏、6番・今江と7番・サブローの連打で1死1,2塁と好機を作ると、8番・福浦の意地の一振りは真っ白に染まった右翼席中段に飛び込む特大の1号3点本塁打となり4対6。岩隈を引きずり降ろし、逆転サヨナラ勝利への機運が高まりますが、最後は代わったスパイアーに抑えられそのまま敗戦。2004年以来の開幕戦勝利とはなりませんでした。
開幕戦は落としてしまいましたが、まだ長いシーズンは始まったばかりです。明日は仕切り直す気持ちで先発・唐川が勝利し、開幕カード勝ち越しへ弾みをつけたいところです。
vs 東北楽天 第1回戦
「先発の成瀬はあの一球が勿体無かった。その前から少しボールが高くなっていた。
5回までは素晴らしい投球だったが、開幕戦のプレッシャーもあっただろうね。次はやってくれるだろう。
1番・岡田、2番・荻野はそれぞれ持ち味を出してくれた。中盤はチャンスを作ったが、あと一本出ていればね。
9回はみんなの諦めない気持ちがああいう形になった。明日に繋がるよ。
ここまで、色々あり開幕を迎えたが、平日のデーゲームにも関わらず沢山のお客さんが来てくれた。本当にありがたい。
この気持ちで一年間戦い、ファンの期待に応えられるようにしたい。長いシーズンをファンの方と共に戦って行きたい。
明日は何とかしたいね。明日の先発は唐川侑己だよ」