vs北海道日本ハム 第24回戦
昨日は両チーム互いに譲らない攻防が続き、決着つかず引き分け。投打をかみ合わせて勝利をつかむべく、ファイターズとの今季最終戦に挑みます。
4月14日以来となる自身2勝目を目指して先発のマウンドに上がったペンは、初回、2回をいずれも3人で抑える上々の立ち上がりを見せますが、3回に適時打を打たれ、0対1と先制を許します。
しかしその裏、好調の打線が爆発。先頭の7番・根元の安打を皮切りに1死2塁の場面を作ると、9番・田中雅が適時二塁打を放ち、1対1。さらに1死満塁から3番・福浦の2点適時打で3対1と勝ち越し、4番・カスティーヨも適時打で続いて4対1。加えて1死満塁の場面で6番・角中の内野ゴロの間に1点を奪い、5対1。打者一巡の猛攻で一気に試合をひっくり返します。
援護をもらったペン。4回は2三振を奪うと、5回には連打と四球から2死満塁のピンチを招くも、好打者・糸井を投ゴロに仕留めて切り抜けます。
ペンの後を受け、6回からは2番手・中郷がマウンドへ。しかし無死1,2塁から中田に3点本塁打を打たれ、5対4と1点差とされます。
打線はその裏、先頭の5番・井口が6月19日以来となる6号ソロ本塁打を左翼席へ運んで6対4。「いい追加点になった」と自身で振り返ったとおり、貴重な追加点を奪います。
直後の7回、6回途中から登板の3番手・古谷が1死1,3塁とされ、暴投の間に1点を奪われ6対5と再び1点差に。なおもピンチが続く中、マウンドには4番手・大谷。ここで中田、ホフパワーを連続三振に封じると、マウンド上でガッツポーズ。渾身の投球で勝負所を抑えます。
8回には5番手・カルロス・ロサが2死満塁のピンチを招くも、小谷野を三振に切って取り無失点。9回は守護神・薮田が登板し、しっかり3人で締めて試合終了。ペンが4月14日以来の2勝目を挙げ、薮田も自身初の30セーブに到達。田中雅もプロ入り初の猛打賞を記録しました。
これで引き分けを挟み7月以来の3連勝。ファイターズとの対戦を11勝10敗3分で終え、今季のカード勝ち越しを決めました。本拠地で行う最後の日曜日の試合となった今日の勝利の勢いを持続させ、今後も「和」の野球を展開して連勝を積み重ねましょう!
田中雅選手、薮田投手
-今日のヒーローはお2人です。まずは田中雅選手です! おめでとうございます。
(田中雅)ありがとうございます!
-まずは3回のタイムリー、いい当たりが飛んでいきました。
(田中雅)必死に真っ直ぐ一本に食らいついていきました。
-点を取られたすぐに後に同点に追い付くタイミングもよかったですね?
(田中雅)いつも自分が打てなくてチームに迷惑をかけているので、何とか塁に出ようと思い必死に打ちました。
-そして今日はこのタイムリーを含め、3安打猛打賞です。
(田中雅)まぐれです。
-猛打賞は初めてですか?
(田中雅)僕の記憶では初めてです。
-どうですか、3本のヒットというのは?
(田中雅)気持ちいいです。うれしいです。
-そして田中雅選手はキャッチャーとしてもピッチャーを引っ張る大事な役割を担っています。
(田中雅)自分のサイン一つで試合が動いていくので責任感を持って毎試合やっています。なかなか結果が出なくて歯がゆい思いばかりをしていたのですが、今日はよかったです。
-残り試合も少なくなってきましたが、応援してくれるファンの皆様に一言お願いします。
(田中雅)まだ残りの試合もありますので、全力で自分の色を出して頑張ります。応援よろしくお願いします。
-そしてもう一人は薮田投手です。おめでとうございます。
(薮田)ありがとうございます。
-3人でピシャリでしたね。
(薮田)嫌な展開だったのですが、気持ちを入れて投げました。
-薮田さんが投げる時はいつもしびれる場面が多いのですが、シーズンも終盤に差し掛かり、疲れは溜まっていませんか?
(薮田)全くないです!
-いつもどんな気持ちでマウンドに上がっているのですか?
(薮田)気持ちで逃げないように1球1球意識して投げています。
-気持ちで投げ続けた結果、これで30セーブとなりましたね。
(薮田)ありがとうございます。しかし一人でセーブを取れるわけではなく、投手陣・野手の人たちがつないでくれた結果この記録を達成することができたと思っているので、残り試合もしっかりやっていきたいと思います。
-最後に一言お願いします。
(薮田)残り試合も少ないですが、全力で戦っていきますので応援よろしくお願いします。
vs北海道日本ハム 第24回戦
「引き分けを挟んで久しぶりの3連勝。とにかく、これだけのファンの人々が応援に来てくれている。地元で今日は最後の日曜日の試合。本当に勝つ事ができてよかった。
この世界は結果が全て。今の成績はファンの方に申し訳ない。残りの試合をしっかり戦い、次につながるようにしないといけない。
先発のペンは久しぶりの勝利。今日は前回よりいい投球だった。もう少し投げてほしかったが、足に少しハリが出てきたので、次の登板も考えて5回で交代した。ボール自体の力強さは戻って来たように見える。
6回の井口のホームランも大きかった。点を取られた直後に取り返す事が出来た。
薮田も本来のボールが戻って来たね。30セーブ目をしっかり3人で締めてくれた。
とにかく、残り13試合をしっかりとした野球をして勝ちたい」