試合情報

今日の試合で敗戦すると勝率5割となるマリーンズ。何とか貯金を死守するべく、エース･成瀬に先発のマウンドを託した首位・ホークスとの第1ラウンドは、その成瀬が粘りの投球を見せ、終盤に井口の執念の一打で先制するも1対1の引き分けに終わりました。

先発したエース･成瀬は初回にいきなりピンチを迎えます。先頭からの連続三振で簡単に2死を奪うも、そこから2人の走者を置いて5番･小久保。しかしここはコーナーに制球された直球で右飛に打ち取りピンチの芽を摘みます。なかなかエンジンのかからない成瀬は2回も1死2塁のピンチを迎えますが、「相手もいい投手だから、先に点を与えないよう、ランナーを出しても粘り強く投げてほしい(西本コーチ)」との言葉に応えるように、ここもペーニャ、山崎を連続三振に仕留めて切り抜けます。

さらに4回には松中、長谷川を空振り三振に仕留め、この試合早くも6つ目の三振を奪うと、5回には成瀬がエースの意地を披露。1死3塁と先制されるピンチを迎えましたが、続く巧打者･本多を外角のスライダーで打ち取ると、続く2番･明石を3球三振に仕留める圧巻の投球。ピンチを背負っても、簡単には本塁生還を許しません。

結局、成瀬は8回を125球、被安打6、与四球2、失点1で、10個の三振を奪う快投。前回登板の敗戦から立ち直り、今日はエースの名に恥じない投球を披露しました。

一方、打線では井口が輝きを放ちました。初回に安打を放つと、7回表には1死1塁で打席に入った3番･井口。打ちあぐねていた攝津の121球目、外角低めの直球を、｢成瀬が踏ん張っているから、何とかしてやりたかった｣という気持ちで打ち返した打球が左中間で弾み、1塁走者が一気に生還する適時二塁打に。頼れる男の一振りが先制点を生み出します。

井口は9回表にも好機を演出する中前打を放ち、この試合3安打1打点で猛打賞達成。10日のバファローズ戦では先制の本塁打などで勝利を呼び込んだベテランが、この日も勝負強さを発揮。37歳になっても未だ衰えぬ技術と精神力で、チームをけん引しています。

明日は昨季12勝でチームの勝ち頭･唐川が先発します。序盤から打線を機能させ、首位･ホークスへの追撃態勢を整えましょう!