試合情報

引き分け目前の延長10回裏、大谷がつかまって3対4と悔しいサヨナラ負けを喫しました。しかし、何と言ってもこの試合の収穫は、今季初登板初先発となった上野の好投です。

1回裏、わずか9球で3者凡退に抑えた上野は、2回裏、連打で無死2,3塁とされると、長谷川に外野へ飛球を放たれます。中堅手･荻野貴が捕球すると、3塁走者は生還しますが、3塁に向かった2塁走者を荻野貴が好返球で刺し、最少失点で切り抜けます。

3回裏は左打者3人に対し、内角を意識させる配球で外野への飛球3本に仕留めると、4回裏は2死から四球を与えるも、内川を中途半端なスイングの投ゴロに打ち取ります。

5回裏は1死から帝京高校の後輩･中村に中前安打を放たれますが、女房役･田中が盗塁を正確な送球で刺し、3人で攻撃を終わらせます。6回裏も1死から明石に右前安打を許した上野。しかし本多を右飛に仕留め、続く松田が放ったライナーは遊撃手･根元が反応良く捕球。勝ち越し点を許しません。

6回を73球、被安打4、奪三振0、与四球1、失点1の内容で先発の役割をしっかりと果たした上野。結果を残して、先発ローテーション入りをアピールしました。

守備で上野を助けた1番･荻野貴は足でも見せ場を作りました。5回表、死球で出塁すると、続く2番･根元の打席で二盗を、3番･井口の打席で三盗を決めて3塁まで進みます。井口の遊ゴロの間に本塁突入を狙いますが、捕手のブロックにあえなく憤死。しかし、体を張ったヘッドスライディングでチームを鼓舞します。

バットで活躍したのは、5番･角中。1回表、1死から3者連続の四球で満塁となると、高めの直球をライナーではじき返す中前適時打を放ちます。「追い込まれていたがファウルで粘って、最後に甘いボールをしっかり捉えることができました」と振り返った角中。8回表にも安打を放ち、7月1日以来の複数安打をマークしました。

1対3と勝ち越された直後の8回表、1死2塁から4番･サブローが渾身の一振りですかさず反撃。金澤の直球を左中間に弾き飛ばす適時二塁打を放ちます。さらに1死1,3塁とすると、6番･今江が右犠飛を放ち、鮮やかな攻撃で3対3と試合を振り出しに。この回見せた粘り強い攻撃は、今後の戦いにつながります。

明日はホークスのドラフト1位ルーキー･武田との対戦です。新顔をたたいて、連敗をストップしましょう!