試合情報

本拠地･QVCマリンに戻ったマリーンズは、大幅に入れ替えた打線が1巡目から機能。9点を奪って連敗をストップさせました。

先制点をたたきだしたのは、マリーンズ移籍後初となる6番に入った井口でした。2回裏、5番･角中が左翼線に落とす二塁打を放ち、1死2塁で打席に入った井口は相手先発･大場の初球をクリーンヒット。打球は中堅手の前に転がります。「連敗して本拠地に戻ってきたから、とにかく先制点で流れを作りたかった。カク（角中）がいい形を作ってくれたからね。打順? 打順は関係ない。常に自分の仕事をするだけ」と語る井口の2試合連続となる中前適時打で、先制点を奪取しました。

8回裏、左前安打を放った角中を1塁に置いて、神内の直球を左中間の深い所まではじき返した井口。一気に3塁へと滑り込んだ激走が、この回4点を奪うビッグイニングを呼び込み、試合を決定づけました。

その井口は守備でも躍動。2回表、多村の放った一二塁間の強い当たりを横っ跳びして捕球すると、素早く起き上がって1塁に送球。さらに5回表にも、多村がはじき返したライナーを逆シングルでダイビングキャッチ。右へ左へと反応良く動き、成瀬を助けました。

2点目は9番に打順を下げた今江が生み出しました。2回裏、井口の先制打の後に2死1,2塁となった場面で、初球の変化球をおっつけます。打球は二塁手の頭上を越えて右中間に弾み、2塁走者を生還させました。「エースの成瀬が投げているので負ける訳にはいかない。連敗していて、このままズルズルいってはいけないので、最初のチャンスをモノにできて良かった。今日は絶対に勝ちたいし、勝たないといけない」と気合を入れて臨んだ主将の中前適時打で、2対0と点差を広げます。

そして、4月13日以来となる4番に復帰したホワイトセルが、待望の豪快な一発を披露。5回裏、2つの四死球などで1死1,2塁となって制球に苦しむ大場がカウント2-1から投じた甘い変化球を、思い切り良く引っ張ります。打球は失速することなく右翼席の中段に飛び込む第1号3点本塁打となり、マリーンズファンの大声援に応えました。「やっと今シーズン初本塁打が出たが、チャンスでランナーをかえすことができたのがうれしい」と振り返ったホワイトセル。パワーヒッターが中軸に入ることで、打線も破壊力が増すはずです。

先発･成瀬は中盤以降に反撃を許すも、7回表に迎えた1死満塁のピンチを無失点に抑えるなど、要所を締めました。西本投手コーチも「きわどいコースはボールになっているが我慢強く投げている」と評価する投球で、7回を118球、被安打7、奪三振3、与四球1、失点2の内容にまとめ上げます。10勝到達リーグ一番乗りを果たしたエースが、連敗スタートとなったチームに後半戦初勝利を呼び込みました。

明日は注目のルーキー･武田との再戦です。本来の戦い方を思い出したマリーンズ打線がプロの怖さを教え込み、一気にカード勝ち越しといきましょう!

-まずは大きな、大きな一発を放ってくれました、ジョシュ･ホワイトセル選手です!

(ホワイトセル)アリガトウゴザイマス!

-シーズン第1号は3ランホームラン。どんな気持ちだったでしょうか?

(ホワイトセル)本当にこれが勝ちにつながって、最高の気分のホームランが打てました。

-およそ3ヶ月ぶりの4番起用。結果で応えましたね?

(ホワイトセル)ファンのみなさんにいつも一生懸命応援していただいているので、自分もこの試合はしっかりやらなくちゃいけない、と思いました。良い状況で良いホームランが打てて、最高に良い気分です。

-あのチャンスの場面では、どんなことを思ってバットを振りましたか?

(ホワイトセル)ホークスが1点取って2対1の場面でしたので、なんとか強い打球を打って2塁ランナーをかえし、2点差にしたい、という気持ちがホームランにつながりました。エースの成瀬がマウンドで投げていましたので、彼に良いプレゼントができたと思います。

-今後もホワイトセル選手の活躍が期待されますね!

(ホワイトセル)自分のできることを精一杯やって、チームの勝利に貢献できるように、打点をしっかり挙げていきたいと思いますので、みなさん応援よろしくお願いします!

-マリーンズファンの皆さんにメッセージをお願いします!

(ホワイトセル)いつも素晴らしい、熱い声援をありがとうございます。これから一生懸命頑張って、なんとかこの千葉に優勝フラッグを持っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします!

-オールスター明け初勝利、見事10勝目をマークした成瀬投手です。おめでとうございます。

(成瀬)ありがとうございます!

-今日はかなり気合の入ったピッチングだったと思いますが、心地よい疲れですか?

(成瀬)中盤に5回、6回と点を入れられましたが、7回表を0点に抑えられたので良かったと思います。チームがオールスター前、前半戦最後の方も波に乗れていなかったですし、オールスター明けも連敗していて、どうしても連敗を止めたいという気持ちがありましたので、今日は勝てて良かったです。

-チームにとっても、エースという立場にしても、今日の一戦は絶対に負けられない試合だったのですね。

(成瀬)味方に早い回に点を取ってもらって、その後は1点を取られましたが、ホワイトセルのホームランは自分にとっても良かったです。チーム一丸となって同じ方向を向いているので、勝てて良かったと思います。

-立ち上がりから丁寧に、また気合の入った良いピッチングでしたが、投球内容としてはいかがですか?

(成瀬)序盤はノーヒットピッチングをしていましたが、自分の頭の中には多村さんか内川さんのどちらかにはヒットを打たれるんだろうと思いながら、結果的にホームランを打たれましたけれど、その中でも先発投手として最低限の仕事ができたので、良かったと思います。

-夏休みに入ってどんどん暑くなっています。暑い中での試合というのは、いかがでしょうか?

(成瀬)高校を卒業してからプロ9年目になりましたが「そういう時期が来たな」と思っています。これから中継ぎ投手陣がもっとフル回転で投げていくので、週に1回しか先発の機会がない自分が7回以上を投げ、完投、完封を目指して頑張っていきたいです。

-これでリーグトップの10勝目、4年連続の2ケタ勝利です!

(成瀬)正直、勝ち星というのは運だと思っています。打線が早い回に得点を取ってもらっていて今年は10勝できていると思うので、これからも粘れるピッチングを続けたいです。

-では、最後に次回に向けてのメッセージをお願いします!

(成瀬)今日は温かいご声援ありがとうございました。今、チームが首位なので、このまま粘って最後まで上位にいられるように、僕自身も、チームのみんなも頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします!