試合情報

昨夜は再三のビハインドを追いつくも、延長戦の末に惜敗。ホームでの同一カード3連敗を阻止したい首位攻防戦第3ラウンドは、12対2で大勝。相手を圧倒し、ファイターズから5月9日以来の白星をつかみ取りました。

今日の試合で輝きを放ったのは先発･小野、そしてホワイトセル、鈴木をはじめとする打撃陣です。その活躍を振り返りましょう。

小野は、初回に1死から走者を出すも、落ち着いて後続を打ち取ります。2回も安打を浴びるも、「左右のコーナーをいっぱいに使ってうまく的を絞らせない晋吾らしいピッチングをしてくれているね」と西本投手コーチが分析した通り、確実にゴロを打たせてしのぎます。3回表も制球を乱すことなく、今日初の3者凡退に抑えます。

4回、5回には1点ずつを失い、一転して苦しい投球となった小野。しかし6回以降は再びギアを入れ直し、変化球をコーナーに投げ分けて相手に好機を作らせません。

小野は8回121球を投げ、被安打7、奪三振4、与四球3、失点2。中盤の2イニング連続失点から見事に修正し、先発として今季初の勝利を挙げました。

打線では、ホワイトセルが4番としての責務を果たしました。5回裏、1死満塁で打席に入ったホワイトセル。それまで2三振と合っていなかった谷元の低めのボールを完璧にすくい上げ、打球はマリーンズファンの待つ右翼席に飛び込む2号満塁弾に。「晋吾(小野)がいい投球をしているからなんとか楽にしてあげたかった」と語った一撃で勝ち越しに成功。チームの勢いを大きく加速させました。

プロ初の2番でスタメン出場となった鈴木の活躍も見逃せません。5回裏、1死1,3塁の好機で「いい意味で緊張感があったが、昨日もタイムリ－を打てていたので、落ち着いて打席に入ることができてよかったです」という気持ちで打席に入った鈴木。外角の直球を捉えた打球は一二塁間を破る同点適時打に。さらに打者一巡の猛攻となった8回裏にも2点適時打を放ち、勝負強さの光るルーキーが昨日、今日とチームに大きく貢献しました。

また、今江も猛打賞を達成するなど、勝利に貢献。これで通算1,000本安打まであと「2」と迫り、明日にも記録達成への期待が高まります。

大量得点の快勝で、苦手とするファイターズに負け続けた鬱憤を晴らしました。明日の先発は、再びリーグ単独トップとなる11勝目を目指すエース･成瀬。今日作った勢いをさらに加速させ、再び首位へ返り咲く大型連勝への道しるべを作りたいところです。

-本日のヒーローお二人にお越し頂きました。まずは打のヒーロー、今季第2号がチームにとっても大きな大きなホームランとなりましたジョシュ･ホワイトセル選手です。ナイスバッティング!

(ホワイトセル)アリガトウゴザイマス!

-ここ最近、マリーンズファンはかなりフラストレーションがたまっていました。あの満塁ホームランでスカッとしました。

(ホワイトセル)実際ファイターズに2連敗したのですけれど、今日は絶対に勝とうとチームの気持ちを一つにして戦いました。良い試合ができて、本当にうれしいです。

-満塁ホームランは2008年の3A時代以来ということですね?

(ホワイトセル)そうですね。自分でもよく覚えていませんが、日本での満塁ホームランは初めてなので、本当に最高の気分です。

-一昨日が9安打、昨日が13安打、そして本日も2ケタ安打と、ホワイトセル選手のバットとともに打線も上昇気流ですね?

(ホワイトセル)晋吾(小野)が良いピッチングをしていたので、なんとか打線が自分たちの仕事をして応えてあげようと思いました。今日はみんなが一つになった勝利だと思います。　　

-最後にマリーンズファンにメッセージをお願いします。

(ホワイトセル)いつもいつも素晴らしい声援ありがとうございます。秋には良い報告ができるように優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします。

-まずは打のヒーロー、ジョシュ･ホワイトセル選手でした!　続きまして投のヒーロー、今季2勝目を見事なピッチングで挙げました小野晋吾投手です。ナイスピッチング!

(小野)ありがとうございます!

-この3連戦、2連敗してそこから上がったマウンド。どういう気持ちでマウンドに?

(小野)今日は本当に負けられない試合だったので、最初から完投する気持ちでマウンドに上がりました。

-完投すれば2009年以来ということでしたが、最後は?

(小野)もちろん完投するつもりでいたのですが、チーム事情で完投できなかったので。次回は完投できるように、またしっかり調整してきたいと思います。

-強力なファイターズ打線に投げる上で、何かテーマはあったのですか?

(小野)連敗中だったので、とにかく僕の戦っている姿がファンの皆さんに伝わるように、しっかり気持ちを出して投げ抜きました。

-ここがある意味踏ん張りどころでしたが、小野さんのピッチングでマリーンズファンもかなり勇気をもらいました。

(小野)ジョシュ(ホワイトセル)が良いホームランを打ってくれたので。そのホームランにも応えなきゃいけないということで、「最後まで投げるぞ」と言う気持ちで投げました。

-明日からまた遠征になります。今日も最後まで応援してくれたマリーンズファンに熱いメッセージをお願いします。

(小野)19年目の自分ですが、誰よりもこのQVCマリンで胴上げをしたいという気持ちは強いです。みなさんも、一緒に胴上げできるように、これからも最後まで戦っていきましょう。今日はどうもありがとうございました!

-素晴らしいピッチングを見せました小野晋吾投手、そしてホワイトセル選手でした!