2012.08.30 THU
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vs楽天 第19回戦

夏の風物詩「360°ビアスタジアム」の一戦は、終盤に根元の決勝弾が飛び出し、3対1の勝利。同一カード3連勝で、チームは4連勝。3位に浮上しました。

まず、勝利に結びついた先発・小野の投球を振り返りましょう。

1回表を3者凡退で立ち上がった小野は、2回表に2死3塁とされますが、波に乗っている島内を二ゴロに仕留めて切り抜けます。

3回表はわずか7球で3者凡退に仕留めた小野。4回表、1死から死球を与えますが、枡田を空振り三振に仕留めると、捕手・里崎も盗塁を阻止。付け入る隙を与えません。

5回表、1死から松井にフェンス際まで運ばれる飛球を放たれますが、右翼手・南竜介が飛び上がって好捕。さらに四球と安打で2死1,3塁とされますが、藤田を遊飛に打ち取って、ガッツポーズを見せます。

6回表は先頭打者に二塁打を放たれた小野は、1死から草野に中前適時打を放たれて1対1の同点に追いつかれ、なおも1死2,3塁とピンチを迎えます。しかし銀次を遊飛に仕留めて2死とし、続く松井の投ゴロをつかんだ瞬間、小野はマウンド上で雄叫びをあげ、1塁へ投じます。

続投となった7回表は2死から内野安打と失策で2塁に走者を背負い、聖澤を四球で歩かせた小野。ここで嶋には左中間へ打球を飛ばされますが、中堅手・岡田が素早く駆け寄って好捕。守備の「和」で切り抜けました。

小野は7回を102球、被安打6、奪三振3、与四死球3、失点1。ナインを奮い立たせる、ベテランの粘投でした。

小野の魂を受け継いで8回からマウンドに上がった2番手・益田は、連打を浴びて無死1,2塁とされます。ここで銀次の打球を三塁手・今江が横っ跳びで好捕。守備で支えます。松井に安打を許して1死満塁とされ、気合を入れ直した益田は、直球勝負で島内を空振り三振、牧田を詰まった二ゴロに抑えます。「今江さんにファインプレーをしていただいたり、本当にバックに助けていただいたんで、良かったです」とナインへの感謝を口にした益田。57試合目でうれしいプロ初勝利を挙げました。

また、最終回は守護神・薮田が大歓声に後押しされ、イーグルスの反撃を3人斬り。自らの1,000投球回達成に花を添えました。

攻撃陣に目を移しましょう。相手先発・釜田から先制点を奪ったのは、打撃好調の里崎でした。2回裏、2死から6番・サブローが9球粘って四球を選ぶと、7番・今江が右前安打で続きます。ここで8番・里崎が直球をコンパクトに振り抜くと、打球は釜田の足を直撃する適時内野安打となります。

2番手・加藤大に対し、5回1/3をわずか1安打に抑えられ、厳しい時間帯が続いたマリーンズ打線でしたが、流れを変えたのは今日1軍復帰したばかりの荻野貴。8回裏、1死から代打として登場すると、詰まった当たりは左中間にポトリと落ちる安打となり、塁上で相手3番手・小山にプレッシャーをかけます。

ここで打席に入ったのは、1番・根元。「昨日のゲームで、大事なところで僕のミスで点が入ってしまって、それをチームの皆さんに助けてもらったので、今日は何とかしたいという気持ちで打席に入った」と振り返る根元は、フルカウントからの8球目、高めの変化球をジャストミート。打球は右中間席まで到達する大きな放物線を描いて、7月17日以来となる8号2点本塁打。スタンドが歓喜で沸き返りました。

苦しい展開を、粘投と堅守でしのぎ続けて手にした白星は、チームの結束をさらに固めます。明日から敵地に乗り込んでの首位・ライオンズとの3連戦に弾みをつける、大きな1勝です!!

益田投手、薮田投手、根元選手

お立ち台でガッツポーズを取る根元、薮田、益田
ヒーローの3選手はサインボールを手に笑顔!
笑顔でファンとハイタッチをかわす薮田!

-57試合目でプロ初勝利、益田直也投手です!

(益田)ありがとうございます!

-プロ初勝利の印象はいかかでしょう?

(益田)今日はチームの皆さんに助けていただいたので、本当に感謝しています。

-8回、満塁の場面で無失点のピッチングでした。しっかり投げましたね!

(益田)今江さんにファインプレーをしていただいたり、本当にバックに助けていただいたので、よかったです。

-ここまで疲れ知らずで投げていますが、その思いはいかがですか?

(益田)これからも頑張って投げて勝ちたいと思います。

-チームの4連勝をかけた試合。たくさんのファンもいる中でのマウンドはどうでしたか?

(益田)ファンの皆さんの声援が自分の背中を後押ししてくれているので、本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございます!

-まだまだ投げる場面がたくさんあると思います。意気込みをファンの皆さんに聞かせて下さい!

(益田)残りの試合、全部投げるつもりでこれからも頑張るので、応援よろしくお願いします!!

-続きまして1,000投球回達成、薮田安彦投手です!

(薮田)ありがとうございます!

-1996年5月31日から積み重ねてきたこの数字、いかがでしょうか?

(薮田)自分でもここまでこられるとは思っていませんでしたし、本当にうれしいですね。

-中継ぎから始まり先発も経験し、さまざまな場面で投げてきました。そして今日、3人でピシャリと抑えました。率直な気持ちを教えて下さい。

(薮田)点を取られて達成するより、キッチリと3人で抑えて達成する方が、ファンの人にも喜んでもらえるかな、と思ったので、しっかり投げました。

-あと2/3投球回で記録達成でしたが、数試合、投げる機会がありませんでした。どんな思いで待っていましたか?

(薮田)正直、500試合登板は大阪で達成したのですが、なんとしても1,000投球回はQVCマリンで、皆さんの前で達成したいと思っていたので、良かったと思います。

-では、その喜びを、QVCマリンの、そして全国のマリーンズファンの皆さんに報告して下さい!

(薮田)1,000という投球回数ですが、自分としてはまだまだ通過点だと思っています。でも、ここまで支えてくれた人たちには本当に感謝しています。残り試合は少ないですけれど、僕らはまだ諦めていないので、目の前の試合を一つずつ勝って、何としても優勝したいと思っています。応援よろしくお願いします!

-それでは起死回生の勝ち越し2ランホームラン、根元俊一選手です!

(根元)ありがとうございます!

-あの場面は、どんな思いで打席に立ちましたか?

(根元)昨日のゲームで、大事なところで僕のミスで点が入ってしまって、それをチームの皆さんに助けてもらったので、今日は何とかしたいという気持ちで打席に入りました。

-1塁に荻野貴司選手がいて、粘って粘って粘り切って、放った打球がライトスタンド中段に飛びました。打った感触はいかがでしたか?

(根元)打った感触は「最高の結果になったな」とは思ったのですが、あの打席は何が何でも得点圏に進めて、つないでいこうという気持ちでした。それが最高の結果になって良かったです。

-チームは4連勝です。次の戦いに向けて、いかがですか?

(根元)これからは一戦必勝で、優勝目指して頑張っていきたいと思います。これからも温かい声援をよろしくお願いします! ありがとうございました!!

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