

vs楽天 第24回戦
今季最後のデーゲームは終盤に失点が重なり、0対6の悔しい完封負けとなりました。しかし、7月12日以来の1軍マウンドとなった先発・渡辺俊が相手先発・田中を相手に、中盤まで試合を作る好投を演じました。
1回表は2死から与えた四球をきっかけに1点を失った渡辺俊。2回表は2本の安打で2死1,3塁とされましたが、松井を二ゴロに仕留めて無失点に切り抜けます。
3回表は先頭の藤田が放った三遊間へのゴロを、三塁手・今江が素早い反応で横っ跳びして打ち取ります。これで波に乗った渡辺俊は、緩い球を効果的に使いながら打者の芯を外す、本来の投球がよみがえります。
4回表までを2イニング連続の3者凡退に抑えた渡辺俊。バックを守る野手陣にも、いいリズムを生み出します。5回表、2死から松井に安打を放たれ、盗塁で2塁へ進まれますが、続く藤田が放った三遊間へのゴロを、今江が再びダイビングキャッチ。気迫の守備で渡辺俊をもり立て、グラブタッチを交わしてベンチに戻ります。
6回表も2死から草野に左前安打を放たれたものの、島内を遊ゴロに仕留めた渡辺俊。5イニング連続で無失点に抑え、粘り強く味方の反撃を待ちます。
7回表、安打と四球で2死1,2塁と走者を残してマウンドを後にした渡辺俊。この走者は後を受けた投手が生還を許してしまいましたが、6回2/3を107球、被安打6、奪三振2、与四球2、失点3の投球には、スタンドから大きな拍手が送られました。シーズンの最後に持ち味を発揮したサブマリン。復活への光を感じる一戦となりました。
打つ方では、昨日3安打を放ってお立ち台に上がった清田が2011年9月14日以来となる4番打者としての先発出場。4回裏、チーム初安打を放った3番・根元を1塁に置き、2死1塁で打席に入ると、田中のスライダーをおっつけます。打球は一二塁間を破る右前安打となり、好機を拡大させました。
7回裏の第3打席でも、三遊間へ安打性の打球を放った清田。これは相手の好守に阻まれましたが、4番という打順にも気後れすることなく、鋭いスイングを見せています。シーズン終盤に飛躍への手応えをつかんだ清田には、来季、打線の核としての活躍が期待されます。
また、9回表には、4番手・益田が6試合連続でマウンドに上がります。これで、パ・リーグの新人として歴代単独トップに立つ71試合目の登板を達成。明日も登板すれば72試合目の登板となり、プロ野球の歴代記録も塗り替えます。
いよいよ明日はシーズン最終戦。今日の敗戦で順位こそ5位と確定してしまいましたが、パ・リーグを制したファイターズと堂々と渡り合い、声援を送り続けたファンに白星をプレゼントしましょう!