2012.10.09 TUE
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
4
0
3
0
0
2
0
0
0
5
1
0
2
0
0
0
R
H
9
13
8
16

vs北海道日本ハム 第24回戦

本拠地・QVCマリンで迎える今季最終戦。3回表に2本の本塁打を許し4点を先制されますが、直後の3回裏に犠打を挟む4者連続適時打などで一気に逆転します。その後は互いに得点を取り合う激しい打撃戦となり、8対9で惜敗。マリーンズらしい集中打を見せるも、リーグ覇者のファイターズに敗れました。

これぞ「和」の集大成となった3回裏の攻撃。長打はなくとも、単打でつなぐ打者一巡の集中打で5点を奪います。その中で、今季1軍での出場が少なく苦しんだ伊志嶺が本来の打撃を見せました。

4月26日以来の先発出場となった2番・伊志嶺。0対4とされた直後の3回裏は無死1,3塁という好機で打席へ。ここで2番手・ウルフの球を捉えると、ライナーが遊撃手の頭上を越える適時打に。4月18日以来となる安打で、今季初打点を記録しました。

また、6対7で迎えた6回裏にも先頭打者として安打を放ち、こちらも4月18日以来の複数安打を記録。再逆転劇の口火を切りました。

今季最終戦で巡ってきたチャンスで、しっかり結果を残した伊志嶺。し烈な外野手争いに伊志嶺が加われば、層がさらに厚くなります。この勢いを来季につなぎ、1軍定着をつかみ取りましょう。


今季は前半戦を首位で折り返しながらも、後半戦に失速し無念の5位となりました。しかし、若い芽が育った1年でもあります。そんな成長著しい選手たちの活躍を振り返りましょう。

新人・益田が"勝利の方程式"の一人として大車輪の働きを見せました。

開幕1軍を勝ち取ると、一度も戦線離脱することなく勝ちパターンの中継ぎとして登板。接戦でも強気の投球を演じました。昨日の試合で、藤田が2000年に記録したチーム記録、そしてホークス・攝津が2009年にマークしたリーグ新人記録の70試合登板を更新すると、今日の登板で72試合目となり、プロ野球新人新記録を樹立しました。チームでは2005年の久保以来7人目となる新人王に向け、大いにアピールしています。

また、今季最も成長を見せて打撃を引っ張ったのは、角中をおいて他にいないでしょう。

今季序盤から先発出場が続くと、勝負強い打撃で打率が上昇します。交流戦では打率.349で交流戦首位打者を記録しました。その後も安打を重ね続け、今日の試合を終えて打率を.312とし、チームでは西岡以来2年ぶり、チーム史上17度目12人目となる首位打者の座を獲得しました。また、交流戦とリーグ両方での首位打者は2006年のホークス・松中以来史上2人目。独立リーグ出身では史上初の首位打者獲得となりました。記録づくしの1年となりましたが、来年は再び勝負の年。し烈な外野手争いを勝ち抜きましょう。


また、若手だけでなく今季才能の花開いた選手、それに助っ人の活躍も見逃せません。

根元は開幕スタメンを勝ち取ると、その後も先発出場を続けて打線のつなぎ役として機能。リーグトップタイとなる40犠打を記録しました。さらに、シーズン終盤には3番を任されるなどし、本塁打はチーム2位タイの9本を記録しています。

今季から加入したグライシンガーは新天地で復活。捕手・里崎との抜群の相性でテンポ良い投球を演じ、成瀬と並ぶチームトップタイの12勝をマーク。自身3年ぶりの2ケタ勝利を手にしました。

グライシンガーと同じ12勝をマークしたエース・成瀬は苦しい時期があったものの、今日の試合途中で自身2年ぶり、今季リーグ唯一となる200投球回を達成。ローテーションを1年間守り通しました。

昨日、今季限りでの退任が発表された西村監督は、2010年に史上初の3位からの日本一に導き、"史上最大の下克上"を完成。さらには岡田、角中を登用してリーグ屈指の外野手として名を上げさせ、今季からは遊撃手に根元を固定し、マリーンズの将来を担う選手たちを輩出しました。2年前の日本一奪取はもちろん、今後のチームの礎となるであろう人材を抜てきしたことも、大きな功績と言えます。

2年続けてのBクラスと悔しい結果に終わりましたが、優勝を狙える材料は揃いつつあります。この悔しさを胸に刻み、来季こそ栄冠を手にしましょう!

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート