石垣春季キャンプ第1クール2日目。新たに始まった早出特打には平沢選手・安田選手・三木選手・井上選手が名を連ねるも、球場へ向かうバスには多くの選手が同乗。体幹トレーニングに励む大谷投手と二木投手、黙々とチューブトレーニングをする高野投手、打撃を始める清田選手や和田選手など、全体練習前の午前8時から精力的な自主練習が行われました。
晴天のグラウンドには、シートノックと投内連係に励む選手たちの元気な声がこだまします。3人一組で実施する“打撃廻り”では、メイングラウンドと室内練習場と第二球場をフルに使った練習を展開。目まぐるしい流れについていこうと必死な新人選手に、鈴木選手や岡田選手ら同じ組の先輩がフォローする姿も見られました。
キャンプ初のシート打撃では、5投手が約40球ごとに交代しながら投球し、野手はカウント1ボール1ストライクから打撃・守備・走塁を繰り返します。酒居投手は打者17人に対して6安打無四球。有吉投手は17人に5安打無四球。二木投手は14人に4安打2四球。種市投手は14人に2安打無四球。島投手は7人に1安打4四球という結果でした。
打撃では、トヨタ自動車からドラフト2位入団した藤岡裕大選手が第1打席に本塁打、第2打席は内野安打で唯一のマルチ安打を記録。また、日立製作所からドラフト4位入団した菅野剛士選手は一塁線を破る二塁打を放ち、即戦力として期待されるルーキーが鮮烈アピールに成功。シート打撃を見守った井口監督は「彼らも1年目からポジションを獲ろうと必死でやっているので、今までいた選手も負けていられないでしょうし、そのような競争を僕自身も望んでいます」とコメント。この日は角中選手・根元選手・平沢選手・大木選手・加藤選手も長打を放ち、新外国人選手のドミンゲス選手も安打を記録しました。
一軍と二軍の振り分けがない、全員参加の春季キャンプ。初の実戦形式により、チーム内競争は大きく動き出しました。