試合情報

本拠地で2位･ホークスに勝ち越し、今日からは現在14連敗と鬼門になっている仙台へ。マリーンズ先発･成瀬、イーグルス先発･岩隈という白熱のエース対決を制し、鬼門突破を狙います。

初回、岩隈から先頭の西岡が内野安打で出塁。その後犠打で2塁へ進みます。3番･井口が左前に運ぶ安打を放ち、2塁走者･西岡は本塁を狙いますが相手の好守に阻まれて憤死。先制点を奪えません。

さらに2回にも2本の安打で得点圏に走者を進めますが、岩隈の打たせて取る投球の前にあと1本が出ません。

一方、今季Kスタ初登板となった成瀬は初回こそ球にバラツキがありましたが、初回、2回と落ち着いた投球を見せてイーグルス打線を翻弄します。

ところが3回、2本の安打と四球などで1死満塁の場面を迎えると、山崎武にレフトへの犠飛を許し、1点を先制されます。

打線はその直後の4回、四死球と犠打で1死2,3塁のチャンス。その後敬遠で満塁としますが、あと一歩のところでかわされて得点機会を逸してしまいます。

しかし迎えた6回、1死から4番･金泰均が「無心」で打ったという一発は、右翼席最前列へ。8月22日以来となる21号ソロ本塁打で1対1の同点に追いつきます。

このまま一気に勝ち越しといきたいところでしたが、その裏、成瀬は二塁打と四球に自らの暴投も絡んで1,3塁のピンチ。ここで嶋にスクイズを敢行されてしまい、1対2。逆に勝ち越しを許してしまいます。

しかし、逆転優勝へ闘志をたぎらすマリーンズはここで諦めません。8回、先頭の西岡が今日2本目の安打で出塁し、犠打で2塁へ進塁。ここで井口が左中間を破る適時二塁打を放って2対2。終盤で同点に追いつくと、9回、2番手･青山から安打と四球で2死1,2塁のチャンスを作り、迎えるは今日2安打の西岡。西岡の振り抜いた打球は鋭くセンターへ抜けていき、2塁走者がホームイン。キャプテンの値千金の一打で、ついに勝ち越しに成功します。

あとはアウト3つを奪うのみでしたが、守護神･小林宏は走者を2人背負うと、山崎武に適時打を許し、3対3。同点に追いつかれてしまいます。さらに続く中村紀にも右翼線際へ運ばれる適時打を許し、まさかのサヨナラ負け。鬼門突破とはなりませんでした。

これでファイターズに並ばれてしまいましたが、この敗戦を引きずっている暇はまったくありません。明日こそは仙台での連敗に終止符を打ち、すべてを好転させて少しでも上位チームとの差を詰めていきたいところです!

「9回表に勝ち越して、何とか逃げ切らないとね。
先頭打者を出すとああいう形になってしまう。

今日はミスもあって流れを変えてしまった。これが野球。
負けられない試合が続く中でミスを無くしていかないといけない。

残り9試合。どうこうではなく、目の前のゲームにだけ集中して戦って行く。全てのゲーム負けられない。
今は明日のゲームに集中するだけ。明日の先発は吉見祐治だよ」