2010.10.30 SAT
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日本シリーズ vs中日 第1戦

マリーンズにとって5年ぶりとなる日本シリーズが、ナゴヤドームで幕を開けました。

開幕投手を託された成瀬はシリーズ初先発にもかかわらず堂々たる立ち上がり。初回を3人で封じてみせます。

ドラゴンズの先発・吉見に対するマリーンズ打線は2回、4番・サブローが内野安打で出塁。5番・今江の犠打で2塁に進みます。2死後、7番・大松が放った大飛球は右翼フェンス上部を直撃。適時二塁打となって1対0と先制します。

しかしその裏、成瀬が先頭の和田に1号ソロ本塁打を放たれて1対1の同点とされると、2死から谷繁にも1号ソロ本塁打を浴び、逆転されてしまいます。

直後の3回、初回にシリーズ初安打を放った2番・清田が「高めに入った甘めの球をうまく弾き返すことができました」と振り返る1号ソロ本塁打を放ち、すかさず2対2の同点。なおも3番・井口の内野安打などで1死1,2塁と吉見を攻め立てると、今江が中前適時打を放って3対2。試合をひっくり返します。

その裏、無死1塁から荒木がバントした小飛球を捕手・里崎が飛び込んで好捕。併殺に仕留めたのをきっかけに成瀬は立ち直り、5回まで無失点に抑えます。

すると6回、途中出場の7番・岡田が自慢の脚力で内野安打を勝ち取り、8番・里崎の犠打などで3塁へ。ここで1番・西岡が巧みな打撃で中前に適時打を運び、4対2。「どんな形でもいいからバットに当てて走者を還そうと思っていた。シリーズ初ヒットがいい場面で出てくれて本当に嬉しい」と語るキャプテンの一打で点差を広げます。

その裏からは2番手・薮田が登場。2三振を含む3者凡退に打ち取る快投を見せてチームに勢いを与えます。

直後の7回、先頭の井口が快音を残した打球は、広いナゴヤドームの左中間席に飛び込む1号ソロ本塁打となって5対2。ドラゴンズを突き放します。

その後は3番手・内が7回、4番手・伊藤が8回をそれぞれ3人で片付ける圧巻の投球を披露。中継ぎ投手陣が完璧な仕事ぶりを見せてバトンをつなぎます。

最終回は5番手・小林宏が2安打を放たれながらも無失点で締めくくり、シリーズ初戦を制しました。

これで日本シリーズは1974年、2005年と足かけ8連勝。厳しい戦いを勝ち抜く中で調子を上げてきた打線が13安打を放つと、投手陣もドラゴンズ打線を6安打、ソロ本塁打2本による2失点のみに封じました。明日も投打がガッチリとかみ合った野球を展開して、2連勝で千葉マリンへと戻りましょう!!

清田選手,今江選手

殊勲の一打を放ってインタビューを受ける今江
貴重な同点弾を放った清田
2人で笑顔のガッツポーズ!

-同点のホームランを放った清田選手、そして逆転のタイムリーを放った今江選手にお越しいただきました!! ルーキーで初めての日本シリーズでやりましたね?

(清田)そうですね。

-あの時のホームランの感触はどうだったんですか?

(清田)少し先の方に当たっていたので、入るかなとは思っていたんですけど、入ってくれてホッとしました。

-初めて迎えたこの日本シリーズ。最初の打席では足が震えませんでしたか?

(清田)本当にシートノックのときから緊張していましたが、1打席目でヒットが出て、2打席目では少し余裕を持って打席に入れました。

-それにしても、清田選手を始め、みんながよく打ちました。勢いの出る第1戦の勝ち方ですね?

(清田)チームの勝利のためにやっていきたいので、それが本当に良かったと思います。

-続いて今江選手。逆転のタイムリーあり、そして第1打席ではきっちりと送りバントを決めて、3打数3安打。すごい活躍ですね?

(今江)ありがとうございます!

-2005年の日本シリーズを思い出させるような活躍でしたね?

(今江)こういう大事な試合で、またこのようにチームの勝利に貢献できたというのは本当に嬉しいです。

-このような第1戦の入り方ができて、今江選手にとっても勢いが出てくるのでは?

(今江)僕自身もそうですし、チームも勢いに乗っていけると思いますが、中日も強いチームなので、この勢いを保っていけるように頑張りたいと思います。

-今江選手から見て、ルーキーの清田選手のホームランもあって相当刺激を受けるのではないですか?

(今江)本当に1打席目、2打席目にポンポンと打って、僕の記録を抜いてしまうのではないかと思いました。

-今江選手も3打数3安打、まだ打率は10割ですから2005年の記録を抜けますね?

(今江)個人的な記録は横に置いておいて、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。

-改めて第2戦以降の抱負をお願いします。

(今江)1戦1戦集中して1勝をしっかりと勝ち取っていきたいと思います。

西村監督

左翼席からの声援に応える西村監督

-この日本シリーズ第1戦に勝利しました千葉ロッテマリーンズ、西村監督です!! 日本シリーズ、まずは白星発進となりました。

(西村監督)監督就任して1年目、それも日本シリーズで初戦を勝てたというのは最高です。

-打線も活発に打って、非常に勢いのつく形での勝利だったと思うのですが?

(西村監督)2回に先制してその直後に逆転されましたが、すぐに2点を取って逆転してくれた。それが大きいと思います。

-特にルーキー・清田選手は初めて日本シリーズの舞台で同点のホームラン。活躍してますね?

(西村監督)あれでチーム自体が盛り上がり、いけるって思いましたよね。

-投げる方ではクライマックスシリーズでも大活躍しましたエース・成瀬投手が第1戦の先発だったわけですが、どうでしたか?

(西村監督)初回は3人でピシャリと抑えてくれたんですが、2回からは球が高めに浮きまして2本のホームランを打たれたんですが、その後は5回まできっちりと抑えてくれたので、良かったと思います。

-スパッと5回に交代して継投に出ましたね?

(西村監督)2回あたりから少しずつ球が浮き始めたので、今日はあの回がいっぱいかなという感じでした。

-そしてその後を受けた自慢のリリーフ陣もしっかりと仕事をしてくれましたね?

(西村監督)その後の6回から薮田、内、伊藤、小林宏と今日は完璧ですね。

-この日本シリーズは中日、ロッテともにホームに強いと言われていますけど、この敵地で第1戦を制したというのはすごく大きいと思うのですが?

(西村監督)非常に大きいと思います。選手がよくやってくれました。

-明日の第2戦に向けて一言お願いします。

(西村監督)まだ一つしか勝っていませんので、まだ気を引き締めて明日から全員で戦っていきたいと思います。

日本シリーズ vs中日 第1戦

「まだ一つ勝っただけで喜んでいられない。しかし、敵地での初戦を勝てたのは大きい。勢いに乗っていける。みんなの勝ちたい思いが一つになった。

成瀬は2回くらいから高めにボールが浮き出して本来の状態ではなかったので早めの継投を考えた。ブルペンの薮田、内、伊藤、小林宏がしっかりつないでくれた。

里崎が相手のバントをダイビングキャッチしてダブルプレーを取れたのが大きかった。

打つ方でも、清田、今江、井口、剛と他の選手もいい仕事をしてくれた。

とにかく明日が大事。明日の試合を取って千葉に帰りたい」

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